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この冬は雪の量が少なくなっていますが、この先はどうなるのでしょうか。

元日の積雪

この冬はこれまで雪の量が少なくなっていますが、冒頭のグラフを見るとそれがわかります。

グラフは近年、全国のアメダス観測地点で、元日に積雪が最も多かった地点の最深積雪です。

各年の地点名は2017年が北海道幌加内町朱鞠内、そのほかの年は青森県八甲田山系の酸ケ湯です(縦軸の単位はセンチメートル)。

これを見ると、2016年の139センチと2020年の152センチが少なくなっていますね(今年の値は午後3時までのもの)。

2016年は今年以上に積雪が少ないですが、全国のアメダス観測地点でその冬初めて積雪が1メートルを超えたのが2015年12月26日でした。

(通常、全国初の積雪1メートル超えは、11月下旬から12月上旬になることが多いです。)

2019年―2020年シーズンは、初の積雪1メートル超えは12月6日でしたが、

12月は冬型の気圧配置が続かず、強い寒気が南下しても一時的だったため、平年ほどの積雪の増加はありませんでした。

スキー場で深刻な雪不足という報道も多かった印象があります。

市街地でも雪が少なく、2月上旬頃に雪まつりが行われる札幌市は、元日の最深積雪の平年は35センチですが、今年は6センチしかありません。

年末年始は冬型の気圧配置

また、別の側面から見ると、例えば、きのうまで最近30日間の日照時間を見てみると、

秋田市で平年の149%、新潟市で124%、金沢市で126%など、日本海側は平年に比べると日照の多かった所もありました。

逆に東京都心は平年の73%に留まりました。

年末になると、ようやく冬型の気圧配置になることが多くなり、ここ数日は日本海側では積雪が増えています。

あす2日も、午前中は北日本を中心に、日本海側は雪が降り、猛吹雪や大雪になる所がありそうです。

山沿いでは更に積雪が多くなる可能性があります。

この先、長期予報を見ると、平年に比べて冬型の気圧配置が長続きせず、降雪量は少ないですが、

強い寒気が南下するタイミングで、北日本を中心に大雪になることがありそうです。