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首都圏でも今シーズンは季節性インフルエンザが早い時期から猛威を振るっています。12月の関東地方は気温のアップダウンがかなり大きくなっています。

患者数ハイペースで増加

季節性インフルエンザが猛威を振るっています。きょう20日に厚生労働省から発表されたインフルエンザの発生状況によると、2019 年第50週(12/9~15)の定点当たり報告数は 15.62(患者報告数 77,425)となり、前週の定点当たり報告数9.52より増加しました。

首都圏でも今シーズンは早いペースでインフルエンザが流行しており、東京都の第50週のインフルエンザ患者報告数は6,972人で、定点当たり16.84人でした。これは昨年同期(定点当たり2.68人)の約6倍です。上のグラフを見ても、ここ10数年の中では最も早いペースで流行していることが分かります。

(※定点当たり報告数とは、定点医療機関からの報告数を定点数で割った値のことで、言いかえると1医療機関当たりの平均報告数のことです。)

東京 気温はジグザグ

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季節性インフルエンザは気温のかなり低い時期に流行するイメージがありますが、今年の東京の12月は寒さが続かず、気温のアップダウンが大きくなっています。上のグラフのように、最高気温が10度に届かないような日がある一方で、急に15度を超えるような季節外れの暖かさとなることが度々ありました。

今年12月は寒暖差が激しすぎ

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ここ50年の、東京の最高気温の前日との差(絶対値)の合計(12/1から12/19)を比べてみると、4番目に高くなっており(上の棒グラフ)、今年の12月は毎日の気温の変動がかなり激しいといえます。

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12月下旬は、上旬から中旬ほどの激しい気温差はなさそうですが、南岸低気圧が度々通過して冷たい雨や雪の降る日があるでしょう。大晦日から年始にかけては冬型の気圧配置となり、冬らしい寒さになる可能性があります。また、冬型の気圧配置となれば、関東では晴れて空気が乾燥するでしょう。何かと慌ただしい時期ですので、インフルエンザにかからないよう、こまめに手を洗うなど、しっかり予防してください。