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峠などではすでに積雪状態となった所もある北海道ですが、今月2日には稚内で初雪(みぞれ)を観測しました。今後一週間程度、上空の寒気が強い状態は続くため、今後は峠・山間部以外の平地などでも、雪には注意が必要となりそうです。

季節は進んでいる

木々の葉は落ち始め北海道では紅葉は見頃を過ぎつつありますが、その色合いなどはまだまだ楽しめる所もあります。明日5日はサハリン方面の低気圧からのびる気圧の谷が接近するため、日中は多少晴れ間がありますが夜には北部などで雨が降るでしょう。明後日6日朝にかけて上空の寒気が強まり、山間部や内陸などでは一時雪に変わる時間もある見込みです。上空の寒気の強さが、雨となって降るか雪のまま降るかの目安となります。

雪は上空約1500mの気温に注目!

降水が予想される場合に平地でも雪が降るとされる際の目安は、上空約1500mの気温が-6度以下となる場合です。これよりも高い気温だと、全般にその下層ほど気温が高く、雪は地上付近で溶けて、雨となる場合が多くなります。11月上旬の札幌の上空約1500mの平均気温は-2~-3度前後です。平年並みの気温であれば降水があっても雨となることが多くなりますが、今後一週間は全般に平年より4度程度低い状態が続き、特に7日~10日頃は上空約1500mの気温が-10度くらいまで下がる見込みです。

降水があれば雪となる可能性高い

北海道付近は今後気圧の谷の中に入った状態が続きやすく、また、上記の通り上空には寒気が流れ込みやすい状態は続きます。道北などでは平地でも雪となる場所も少なくない見込みですが、最も上空の寒気が強まる9日頃は、札幌を含む道央や道東方面など広い範囲でも雪が降る恐れがあります。
本格的に冬の準備が必要となる時期になってきました。