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北海道や東北の日本海側は21日(月)にかけてと、23日(水)から24日(木)は大荒れ、北陸は24日は山沿いを中心に大雪の恐れ。来週末は、強い寒気が西日本まで南下するかもしれません。

20日(日) 冬の最後の節気「大寒」 寒参りに汗をかく!

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20日(日)は二十四節気の大寒(だいかん)。冬の季節の最後の節気で、立春にかけて一年で最も寒い時期です。とはいえ、20日の最高気温は、沖縄や九州から東北南部にかけて広く平年より高くなりました。那覇は24度1分で4月中旬並みと春本番、福岡は14度8分、広島は14度0分で、3月中旬並み、金沢は9度4分、東京都心は12度0分、仙台は7度5分で3月上旬並みと、春先の気温。札幌は1度3分で2月下旬並みでした。
気温が上がった原因の一つは、日本海の低気圧に向かって南風が吹き込んだためです。「小寒の氷、大寒に解く」というように、冬型の気圧配置が緩んだり、日本海に低気圧が現れて南風が吹いたりして、気温が上がることは珍しいことではありません。1969年の1月27日には東京都心の最高気温は22度6分と5月中旬並みで、春本番の暖かさになりました。寒中の季節外れの陽気を「寒参りに汗をかく」と表現することもあります。寒さへの対策とは裏腹に積雪の多い地域では急な雪解けに注意が必要な時期でもあるのです。

21日(月)にかけて東北や東北の日本海側 大荒れの恐れ

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21日(月)は、北日本を中心に冬型の気圧配置となるでしょう。大雪の目安の寒気とされる上空1500メートル付近で氷点下12度以下の寒気は東北付近まで南下する見込みです。広く北または西よりの風が吹き、日本海側では強く吹く所があるでしょう。北海道や東北は日本海側を中心に雪が降り、ふぶいて大荒れとなる恐れがあります。特に雪の降り方が強まるのは北海道は午前中、東北は夕方にかけてです。雷が鳴ることもあるでしょう。北陸も断続的に雪や雨が降る見込みです。雷を伴って降り方の強まる所があるでしょう。近畿の日本海側や山陰は、昼頃にかけて所々で雪や雨が降る見込みです。関東や東海、近畿の太平洋側、山陽、四国、九州は大体晴れる見込みです。
最高気温は、全国的に20日より低くなります。北海道では0度未満の真冬日となる所が多い見込みです。東北北部は0度くらい、北陸は5度前後で、真冬の寒さでしょう。東北南部は5度くらい、関東から九州にかけては10度前後の所が多く、寒の内らしい寒さに戻りそうです。

23日(水)~24日(木) 再び北日本を中心に強い冬型

22日(火)は、冬型の気圧配置は次第に緩むでしょう。雪や風は次第にやむ傾向ですが、北陸周辺では雪雲や雨雲のかかり続ける所がありそうです。
23日(水)は日本海を低気圧が東へ進む見込みです。日中は広く南風が吹き、最高気温は関東から九州で3月上旬から中旬並みとなる所が多いでしょう。北陸は雨や雪で、東北の日本海側も湿った雪が降るでしょう。風は次第に北風に変わります。北陸の雨は雪となり、近畿や中国地方の日本海側にも雨雲や雪雲がかかるでしょう。夜は低気圧が近づく東北北部や北海道に広く発達した雪雲がかかりそうです。
24日(木)にかけて、低気圧は北日本付近を東へ進み、再び冬型の気圧配置となるでしょう。上空1500メートル付近で氷点下12度以下の寒気は北陸付近まで南下する見込みです。北海道や東北は、低気圧の通過や寒気の影響で大荒れとなる恐れがあります。全国的に北風が吹き、北陸や中国地方には日本海から雪雲や雨雲が流れ込むでしょう。北陸では山沿いを中心に大雪となる恐れがあります。関東から九州は大体晴れの天気が続く見込みです。最高気温は関東から九州でも10度以下となる所が多く、この時期らしい寒さでしょう。

来週末 いよいよ西日本へも強烈寒気?

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25日(金)以降も冬型の気圧配置が続き、北海道や東北の日本海側、北陸は雪の降る日が続きそうです。近畿や中国地方の日本海側も曇りや雨で、山沿いを中心に雪でしょう。太平洋側は晴れ間の広がる所が多いでしょう。
26日(土)から27日(日)にかけては、上空の気圧の谷が日本列島に接近、通過する見込みです。上空の5500メートル付近では、氷点下36度以下の強い寒気は北陸付近まで南下するでしょう。これまで、強い寒気の流れ込みは北日本が中心でしたが、西日本にも強い寒気が流れ込むかもしれません。また、上空1500メートル付近でも平地でも雪の目安とされる氷点下6度以下の寒気は九州付近まで南下する見込みです。四国や九州北部でも山沿いを中心に雪が降りそうです。今のところ、27日に高知や名古屋で雪を予想しています。