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2018年5月を振り返ると、沖縄から四国にかけて平年より早く梅雨入りしたものの、沖縄は少雨に。一方、東北北部では記録的な大雨となり、秋田県の雄物川で氾濫が発生しました。5月中旬はこの時期としては記録的な暑さでしたが、東京は寒暖の差が激しくなりました。あすからの6月は、全国的に暑さに注意が必要です。

平年より早い梅雨入り でも梅雨らしくない沖縄

5月を振り返ると、平年より早い「梅雨入り」が、印象的でした。沖縄は平年より1日早く、奄美は平年より4日早く、九州南部は平年より5日早く、九州北部と四国は平年より8日早く雨の季節を迎えました。九州北部と四国が5月に梅雨入りしたのは、5年ぶりのことでした。
ただ、沖縄では、5月8日ごろに梅雨入りして、3週間以上たったにもかかわらず、いつもの年ほどまとまった雨になっていません。那覇の5月11日~30日までの20日間の降水量は平年の10%、5月1日~30日の30日間の降水量をみても平年の15%でした。
沖縄の5月がいつもと違うのは、降水量だけではありません。那覇では、きょう31日にサルスベリの開花を観測しました。平年より20日も早く、2016年5月31日に並んで、観測史上1位タイの早い観測です。平年ですと梅雨明けの頃に咲き始める花が、まだ5月なのに咲きました。

梅雨入り前の東北北部 記録的な大雨

一方、梅雨入り前に、記録的な大雨になったのは、18日の東北北部でした。特に秋田県で、この時期にしては雨量が多くなり、18日の日降水量は、北秋田市の阿仁合で200.0ミリ、秋田市で156.0ミリと、共に5月1位の値を更新しました。この大雨により、秋田県を流れる雄物川では、上流域(大仙市付近)と、下流域(雄和向野地区付近)で、19日に氾濫が発生しました。

5月中旬までの「真夏日最多記録」更新

この5月、早めだったのは、梅雨入りだけではありません。全国的に気温の上がるペースも早くなりました。16日には、全国のアメダスの188地点で真夏日を観測し、今年初めて真夏日地点数が100を超えただけでなく、アメダスの整備が進んだ1978年以降では「5月中旬までの真夏日最多記録」を更新しました。

東京 寒暖差が激しく

そんな中、寒暖差が激しかったのは、東京都心でした。東京の最高気温は、5月8日は14度6分、9日は14度3分と共に3月下旬並みで、5月に2日連続して最高気温が15度に届かなかったのは、25年ぶりのことでした。ゴールデンウィーク明けに、急にヒンヤリしたので、体にこたえたと思います。
しかし、一転して、5月中旬は超・暑くなりました。東京は、5月14日〜19日は6日連続の「夏日」になり、5月中旬の日最高気温の平均値は25度8分と、2015年に次いで2番目の高さでした。

6月の見通しは

そして、あすからの6月は、全国的に「暑さ」に注意が必要です。北日本と沖縄・奄美では、6月の1週目は気温がかなり高くなるでしょう。東・西日本も、6月前半は、気温がかなり高くなる可能性があります。夏本番を前に、季節を先取りした暑さで体調を崩さないよう、お気を付け下さい。