気温が高めの時に降る雪は水分を多く含んでいますが、ぬれた路面に降った雪はさらに水分を含んでシャーベット状態となります。これからの一週間、北海道では日本海側を中心に湿った雪の降る日が多くなりそうです。冬の初め、この時期ならではの注意についてお話します。

明日15日(水)から状況は大きく変わりそうです。
明日15日(水)から状況は大きく変わりそうです。

注意すべき点@車の場合

湿った雪はタイヤの溝に挟まりやすく、せっかく滑らないようにある溝を埋めてしまいます。
こうなるとハンドルを取られやすくなり、ブレーキをかけてもなかなか止まれず、カーブでは横滑りする恐れもあります。
さらに車自体にも付着します。特に助手席や後ろ座席の窓に付着すると、運転席から周りの状況が分からなくなり非常に危険です。時折雪を払うなどして視界を確保しましょう。
濡れた路面と凍った路面の違いは、目で見ても簡単には分かりません。特に気温が下がる今夜からは、より安全な運転を心がけて下さい。

注意すべき点@人の場合

歩く時も車同様滑りやすいため、足もとに注意が必要となります。
また、意外と滑るのが横断歩道などの塗装部分。塗装部分はアスファルトより表面が滑らかで、元々滑りやすくなっています。
急いで歩くと余計に滑りやすくなり転倒してけがをする可能性があります。
信号が変わりそうなときはいったん待ってみるなど、余裕を持った行動を心がけましょう。

週明けにかけて雪の日が増えそう。

明日15日(水)の北海道付近は西風の吹きやすい冬型の気圧配置となり、上空には12月並みの強い寒気が流れ込みます。
日本海側、特に西側が開けている宗谷や留萌、上川、空知、後志地方で雪が降りやすく、平地でも積雪状態となる所が多くなる恐れがあります。石狩地方は西側に山があるため札幌中心部では降りにくいですが、油断は禁物です。
ただ週末はさらに強い寒気が流れ込む恐れがあります。冬の準備にせかされそうな一週間となりそうですので、最新の天気予報を確認して、雪や寒さに備えましょう。