今日の北海道は記録的な大雨となっています。各地で雨が強まり、昼前には後志地方で記録的短時間大雨情報が発表されました。
また、道内では午後4時までに小樽などの計6地点で1時間降水量の観測史上1位を更新しています。

史上1位6地点 7月1位10地点

今日の北海道は日本海を進む低気圧に向かって流れ込んだ暖かく湿った空気と、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、各地で雨雲が発達して雨が強まりました。
レーダーでの解析では、午前11時10分に小樽市付近で、午前11時30分に余市町付近で、いずれも1時間に約80ミリの雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
アメダスによる観測でも、午後4時までに小樽(50.5ミリ)、上川地方の上川(47.0ミリ)、紋別地方の西興部(にしおこっぺ 44.0ミリ)、網走地方の佐呂間(40.5ミリ)、北見地方の置戸町境野(おけとちょうさかいの 46.0ミリ)、十勝地方の陸別町小利別(りくべつちょうしょうとしべつ 52.5ミリ)で、いずれも1時間降水量の観測史上1位を更新しました。
また、後志地方の倶知安(44.5ミリ)や余市(35.0ミリ)など、10地点で7月としての1時間降水量1位を記録するなど、各地で記録的な大雨となりました。

大雨 峠は越えるが…

今夜には大雨の峠は越えると見られますが、大雨となった地域は地盤が緩んでいたり、増水している河川が残っている恐れがあります。雨が弱まったり、やんだりした後も、川や山の斜面などの危険な場所には近づかないようにしてください。
また、明日(17日)も、午後は再び大気の状態が不安定となり、上川や空知、胆振、日高地方を中心に雨が強まりそうです。再び雨の量が多くなる恐れもあり、低い土地への浸水や土砂災害、河川の増水などへの注意は明日も必要になります。