2月10日から12日にかけて西日本の日本海側では記録的な大雪となりました。鳥取市の最深積雪は91センチに達し、33年ぶりの大雪に。車の立ち往生など交通機関に大きな影響が出ました。

近畿北部から山陰に活発な雪雲

2月10日から12日にかけては冬型の気圧配置が強まり、西日本の上空5500メートル付近に氷点下39度以下という数年に一度レベルの強烈な寒気が流れ込みました。西日本は太平洋側も含めて広い範囲で雪が降り、特に、近畿北部から山陰地方にかけては活発な雪雲が次々とかかり、記録的な大雪となりました。鳥取市では9日には0センチだった積雪が、10日には62センチと一気に雪が降り積もり、さらに11日の午後1時には91センチに達しました。鳥取市で90センチ以上の積雪となるのは、1984年の90センチ以来、33年ぶりのことです。そのほか最深積雪は、広島県庄原市の高野146センチ、岡山県真庭市の上長田135センチ、広島県北広島町の大朝90センチ、鳥取県倉吉市61センチと、いずれも2月の1位の記録を更新し、年間でも2位から3位の記録的な積雪となりました。
これらの記録的な大雪の影響で、列車の運行に支障が出たり、国道などで車が立ち往生したりと、交通機関は大きく乱れました。また、鳥取港では雪の重みで漁船が沈没するなど、雪による被害も相次ぎました。

14日は局地的な雪の強まりに注意

強烈寒気による大雪のピークは過ぎたものの、14日は新たな寒気を伴った気圧の谷が本州付近を通過する見込みです。近畿北部から山陰では夕方にかけて局地的に雪雲が発達して、雪の降り方が強まるでしょう。すでに記録的な積雪となっている所に、さらに雪が積もる恐れがあります。雪崩や屋根から落ちる雪、落雷や突風などにご注意ください。