今日の北海道も朝は冷え込みが強まり、十勝地方の陸別では最低気温が-21.3℃まで下がりました。一方で日中になると暖かい空気が上空に流れ込んだ影響もあって各地で気温が上がり、最高気温は全地点でプラスとなりました。ここまで大きな気温変化は2年に1度くらいしかない非常に珍しいものです。

平均すると約2年に1度

今日のように、北海道内で最低気温-20℃以下の地点が出現した日に、真冬日(最高気温が氷点下)の地点がないというのは、広い北海道でも珍しいことです。
アメダスの観測網が今のように整備された1978年以降で見ると、昨年までの38年間で道内で-20℃と真冬日なしが同時に観測されたのは合計21回。約2年に1回しか観測されない計算になります。

今週はこの気温変化再び?

2年に1度くらいの珍しい気温変化が、今週は再び観測されるかもしれません。
北海道上空にはしばらく暖かい空気が居座る見込みで、日中の気温が上がりやすい状態が続きますが、水曜日にかけては晴れる所が多く、朝晩は放射冷却で冷え込みの強まる所が出てきそうです。
火曜日には北見などで最低気温-20℃が予想されており、日中の気温次第では再びこの珍しい気温変化が起こりそうです。

足元には警戒を

路面にはまだ先週までに降った雪が残っている地域も多く、日中と朝晩の気温変化が大きいと、とけて凍ってを繰り返して非常に滑りやすい路面に変わります。また、雪の降らない日が続くと、新たに積もる雪がないため、つるつるの路面がむき出しになり、より危険になります。転倒事故、スリップ事故を防ぐため、時間にゆとりを持った行動を心がけ、いつもよりペースを落として移動できるようにしましょう。