1日から2日にかけて低気圧が急速に発達。いわゆる「爆弾低気圧」となり、北海道を中心に大荒れの天気に。風が急激に強まり、2日の北海道や東北はふぶくでしょう。猛ふぶきや吹きだまりにより交通障害が発生する恐れも。

1日は気温が高く、広く雨

きょう30日(水)は、高気圧に覆われ、午前中を中心に穏やかに晴れましたが、あす12月1日(木)は、全国的に傘が必要になるでしょう。日本海に低気圧が発生し、この低気圧から延びる寒冷前線が、1日の日中に北海道から本州を通過する見込みです。このため、1日は全国的に雨が降るでしょう。低気圧に向かって暖かい空気が流れ込むため、北海道でも日中は雪ではなく、雨の降る所が多い見込みです。北海道では、この時期としては雪が多く積もっている所があり、なだれや屋根から落ちる雪などに注意が必要です。

爆弾低気圧となるか

そして低気圧は2日(金)にかけて急速に発達します。中心気圧が24時間で24ヘクトパスカル以上下がる、いわゆる「爆弾低気圧」となる恐れがあります。上の図を見ますと、2日9時の予想天気図では、北海道や東北周辺の等圧線の間隔がかなり狭くなるのが分かります。北海道や東北では、1日の夜から西よりの風が急激に強まるでしょう。北海道では2日にかけて、何かにつかまっていないと立っていられないくらいの、非常に強い風が吹く見込みです。また、寒気が流れ込むため、雨は雪に変わり、日本海側では広い範囲でふぶくでしょう。北海道では猛ふぶきとなる恐れがあり、海上や海岸付近では高波にも警戒が必要です。なお、北陸では、雪が降るのは山間部で、平野部では雨となる所が多いでしょう。ただ、2日は午前中を中心に強い風が吹きますので、交通機関への影響に注意が必要です。