けさは佐賀県など九州の内陸を中心に所々で濃い霧が発生しました。きのう(14日)、まとまった雨が降り空気が湿っていた上に、けさは放射冷却によって空気が冷やされ、霧が発生したと見られます。

佐賀市周辺の様子(けさ7時ごろ)
佐賀市周辺の様子(けさ7時ごろ)

内陸を中心に濃い霧

九州はきのう(14日)、前線や低気圧が通過し、1日で30ミリ前後のこの時季にしてはまとまった雨が降りました。けさは九州の雨はおおむねやんだ所が多くなりましたが、湿った空気が冷やされて、内陸を中心に霧や もやが発生しました。きょう午前6時の佐賀市の水平方向の見通しは500メートルが観測され、所々で写真のように見通しが100メートル前後と濃い霧が発生しました。

霧の季節

晩秋から初冬の時季は雨が降ったあとに冷え込みが強まると、けさのように濃い霧が発生することが多くなります。まとまった雨が降ると、空気中の水蒸気が多くなり、さらに夜間、穏やかに晴れると放射冷却現象が強まり、地面付近の熱が上空に逃げるため、私たちがいる地上付近の冷え込みが強まり、空気中の水蒸気が冷やされ、霧が発生します。このような霧は放射霧(ほうしゃぎり)と呼ばれ、冷え込みが強い明け方から朝に発生することが多いので、車の運転などは気をつけましょう。