大雨への備えを続けてください。東北には17日の台風7号に続き、あす21日に11号が接近し、大雨となる所がある見込みです。週明け22~23日は9号の影響で、さらに雨の量が増えるでしょう。

愛宕大橋から見た広瀬川の様子(仙台市)
愛宕大橋から見た広瀬川の様子(仙台市)

きょう20日の東北地方は台風周辺や北海道に停滞する前線に向かって流れ込む、かなり湿った空気の影響で、所々で雨が降っています。
仙台市中心部も断続的に雨が降り、まるでミストサウナの中にいるような空気に包まれています。

台風11号 7号と似ている

20日午前9時、東北の太平洋側を進むと見られていた熱帯低気圧が発達して、台風11号になりました。
あす21日に東北の太平洋沿岸にかなり接近しながら北上し、北海道へ進む予想です。
台風11号は、17日に東北各県で大雨をもたらした7号と進路、勢力ともに似ています。比較的コンパクトで、太平洋側を中心に荒れた天気をもたらす見込みです。
東北の夏休みの終わりは早く、この土日が夏休み最後という所が多くなっていますが、海や山のレジャーは予定の変更を検討した方がよさそうです。
警戒事項をまとめました。

台風11号 警戒事項

●大雨警戒 21日未明~明け方 滝のような雨
このあとも断続的に激しい雨が降り、台風が近づく21日未明から明け方は1時間に50ミリの非常に激しい雨、滝のような雨が降り大雨となる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水など警戒が必要です。
○太平洋側 雨の予想(多いところ)
21日夕方にかけて 100ミリ+22日夕方にかけての24時間 50~100ミリ
※雨のピーク 夜の暗い時間帯
>家のそばに崩れやすい斜面はないでしょうか。暗くて空の様子を伺うのは難しくなっていますので、雨の音や小石がパラパラと落ちる音などで土砂災害の前兆を逃さないようにしてください。建物の2階以上の、崖から離れた部屋で休むと安心です。
>朝起きたら、近くの道路が冠水して通行できなくなっていたということもありそうです。お気をつけください。
●強風・高波・高潮
太平洋側の海上は風が強まり、海上はうねりを伴ってしける見込みです。大潮の時期ですので、高潮にも注意が必要です。
○太平洋側 風と波の予想 21日にかけて
最大瞬間風速 太平洋側 25メートル
波の高さ 太平洋側 うねりを伴い5メートル

週明け 台風9号が影響

週明け22~23日は台風9号の影響で、雨の量がさらに増える見込みです。最新の情報をご確認ください。