8月は、上旬に猛烈な暑さとなった一方、下旬は8月としては珍しい涼しさに。また、沖縄・奄美から東日本太平洋側では、降水量が多くなりました。そんな8月の天候をまとめました。

気温 上旬は記録的な猛暑 下旬はヒンヤリ

上のグラフは、8月の東京の日最高気温の推移をグラフに示したもの。
上旬は、最高気温が35度を超える猛暑日に。全国的に7月下旬から厳しい暑さが続き、東京は8日、仙台は4日、高松は14日連続の猛暑日となり、それぞれ連続記録を更新しました。
このため、上旬の気温は平年より高く、東日本ではかなり高くなりました。
一方、下旬は8月としてはかなり涼しく、肌寒さを感じた所も。29日には、東京で最高気温が21度までしか上がらず、10月中旬並みの気温となりました。
そのほかの地域も曇りや雨の日が多く、下旬の気温は平年よりかなり低くなりました。

降水量 沖縄・奄美~東日本太平洋側で多く

降水量は、沖縄・奄美から東日本太平洋側で多くなりました。
原因として挙げられるのが、8月下旬に日本に影響を与えた台風15号。沖縄・奄美に接近した後、25日には本県に上陸。九州や沖縄で猛烈な雨が降ったほか、台風から遠い三重県でも、尾鷲市で日降水量が500ミリを超えました。
また、中旬から下旬は広い範囲で大気の状態が不安定に。局地的に大雨となりました。このため、平年より雨の量が増えたと考えられます。
さらに、沖縄・奄美は7日から8日にかけて台風13号が接近し、先島諸島は暴風雨に。与那国島では日降水量が384.5ミリとなり、8月の1位の値を更新しました。こうしたことから、沖縄・奄美の8月の降水量は、平年よりかなり多くなっています。