6月になると、暖かさというより暑さを感じる日が増えてきます。
薄手の長袖一枚でも汗をかくようになると、そろそろ半袖の着用を考えたくなるところですが、「まだ6月だし」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、半袖を着るべきタイミングや、6月の平均気温、肌寒さを感じる日の工夫をご紹介します。

半袖を着るべきタイミングとは?

半袖を着るべきタイミングは「◯月◯日頃」など月日を目安にするよりも、日最高気温が25℃に達するかどうかを基準にするのが一般的です。
日最高気温が25℃に達するタイミングには地域差がありますので、当然ながら半袖を着るタイミングも地域によって異なります。

たとえば東京の場合、日最高気温の平均が25℃を超えるのは6月上旬ですが、大阪では5月下旬になると、すでに日最高気温の平均が26度を超えます。[注1]
半袖を着るかどうか迷ったら、お出かけする日の予想最高気温をチェックし、25℃を超えるかどうかで判断するとよいでしょう。

■湿度もチェック
半袖を着るタイミングは気温25℃以上が目安と説明しましたが、その日の湿度によっては、気温が25℃に達しなくても半袖が適していることもあります。
気温と湿度から求められる蒸し暑さの指数を「不快指数」といい、数値が高ければ高いほどベタベタとした蒸し暑さを感じやすくなります。[注2]

体感温度には個人差がありますので、一概に「湿度が◯%に達したら半袖がおすすめ」と言い切ることはできませんが、気温が25℃未満でも、湿度が高い日は半袖の着用を検討した方がよいでしょう。

■迷ったときは服装指数を参考にする
半袖を着るかどうか迷ったときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の服装指数を参考にしましょう。
服装指数とは、朝晩や日中の予想気温から、どんな服装が適しているのか提案するコンテンツのことです。

服装指数は5つに区分されており、数値が高いほど薄手の服装が適している日となります。
目安としては、服装指数が70を超える日は暖かさを通り越して暑さを感じやすいので、半袖の着用を検討するのがおすすめです。

6月の平均気温

南北に長い日本列島は、同じ時期でも地域によって平均気温に大きな差が生じます。
ここでは、主要な地域における6月の日最高気温の平均をまとめました。[注1]

【日最高気温の平均】
地域  6月上旬  6月中旬  6月下旬
札幌  20.8℃  21.4℃  23.1℃
仙台  22.3℃  23.0℃  24.0℃
東京  25.3℃  26.0℃  26.9℃
大阪  27.2℃  27.9℃  28.7℃
福岡  26.4℃  27.2℃  28.0℃
那覇  28.6℃  29.6℃  31.2℃

北日本にあたる札幌と仙台を除き、他の主要地域では6月の時点で半袖着用の目安となる「日最高気温25℃」の条件を満たしています。
ちなみに大阪と福岡は5月下旬、沖縄では5月上旬には、すでに日最高気温の平均が25℃を超えていますので、5月中から半袖を着てもOKということになります。

一方、北日本の2地域で日最高気温の平均が25℃を超えるのは、札幌は7月中旬、仙台は7月上旬となります。
6月はちょうど衣替えの時期でもありますので、関東以西にお住まいの方は、いつ半袖の出番が来ても良いように準備しておくとよいでしょう。

ただ、上記の表はあくまで日最高気温の平均ですので、気温が下がる朝晩に半袖一枚で過ごしていると体が冷えてしまう可能性があります。
たとえば東京の6月上旬の日最高気温が25.3℃ですが、日最低気温は17.2℃まで落ち込みます。[注1]

予想最高気温が25℃を超える日でも、朝晩に外出するのなら冷え対策もしっかり行いましょう。

肌寒い日の工夫

日中は半袖で過ごせる日でも、一日通して出かけるときは、以下のような冷え対策を行いましょう。

■半袖の生地は厚手の綿や混紡、ニットがおすすめ
朝晩に気温が下がることを考えると、半袖の生地は薄すぎないものを選ぶのがおすすめです。
具体的には、厚手の綿や混紡、ニット素材の半袖を選ぶと、朝晩に気温が下がっても冷えを感じにくくなります。

しっかり冷え対策したい場合は、襟付きやタートルネックの半袖を選ぶとよいでしょう。

■羽織り物を用意する
半袖の上にさっと羽織れるカーディガンやマウンテンパーカー、薄柄のジャケットなどがあると、簡単に体温調節することができます。
首元の冷えが気になる場合は、ストールやショールなどの小物も活用しましょう。

■レイヤードスタイルにまとめる
体は冷やしたくないけれど、ジャケットやコートを羽織るほどではない日は、半袖Tシャツ×半袖シャツやノースリーブ×透かし編みニットなどのレイヤードスタイルにまとめるのがおすすめです。
インナーは吸湿速乾タイプのものを選ぶと、重ね着しても暑さやベタつきに悩まされずに済みます。

6月は気温25℃を目安に半袖スタイルを楽しもう

半袖を着用するタイミングの目安は、日最高気温が25℃に達するかどうかです。
6月の平均気温は地域によって異なりますが、関東以西では6月上旬から日最高気温が25℃以上になる日も出てきますので、その日の気温や湿度などに合わせて半袖スタイルを楽しんでみましょう。

半袖にするかどうか迷ったときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の服装指数を参考にすることをおすすめします。

[注1]気象庁:過去の気象データ
[注2]気象庁:湿度・気圧・日照時間について