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「知って得する季語」──秋から冬の身体によい食べ物とは?

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棗の実

棗の実

10月も終わりに近づき、ぐっと冷え込んできましたね。ブラウスやシャツの上には、はおるものを、首元にはストールなどを巻いてお出かけする人を見かけるようになりました。
さて、秋は別名「金秋」「白秋」と呼ばれているのはご存じでしょうか。これらは中国の五行説によるもので、なかでも、白秋の白は、私たちの食生活に大いに関係があるといいます。
そこで、今回は五行の“白”に注目して、秋から冬にかけてのおすすめの食べものを調べてみました。

五行の白と食物との関係とは?

まず五行節とは、中国古来の哲理であり、天地の循環を、木、火、土、金、水の五つの気(万物の元素)とする考えです。季節は、春、夏、長夏、秋、冬と五季に分かれ、金は秋にあたるので「金秋」と呼んでいます。
五季と同時に色も、青、赤、黄、白、黒の五色に分かれていて、秋=白なので、「白秋」というわけなのです(下図参照)。
さて、この五色は単なる色の区別ではなく、「気」に関係する色分けになっています。それぞれの臓器や器官と照らし合わせてみるとおわかりの通り、白は五季にふさわしい、気が満ちる食べ物の色とされ、肺は乾燥、大腸は夏の疲れを表しているのだそうです。
この考えをもとにした料理を一般的に薬膳料理といいますが、今回は秋から冬にかけての白い食べ物を中心に旬の食べものを歳時記から探してみました。○白い野菜の仲間
秋から冬にかけて、根野菜が多く出まわる点が特徴とされます。秋は、かぼちゃ、いも類、落花生、大豆、稲、生姜、れんこんなど。冬野菜では、白菜、大根、葱、人参、蕪などがあります。根野菜は身体を温める働きがあるといわれています。
○白い果実の仲間
秋は実りの秋というように、木になる果実をさします。白桃、ぶどう、梨、柿、りんご、栗、ザクロ、クルミ、いちじく、ナツメ、クコの実、松の実、銀杏、柚子などの柑橘類も秋の季語です。冬の果実はみかん。
○白い魚介類の仲間
秋の魚介類として、サンマ、イワシ、スズキ、鮭などがあります。ちなみに鮭は白身魚なんですよ。冬の日本海側でとれるハタハタ、タラ、アンコウ、カキ、ブリ、タラバ、マグロなどは冬の季語。
○その他の食べ物
カリフラワーやブロッコリーは冬野菜の定番。ほかにも、はちみつ、卵、牛乳、豆乳、白ごま、チーズ、鶏肉、牛肉、ラム肉、豚レバー、白キクラゲなどもおすすめだそう。 ついでに覚えたい食べ物の漢字
秋から冬にかけてのおすすめの食べものでしたが、この中には漢字で書くと間違えやすい、あるいは難関漢字も含まれていました。最後にこちらもご紹介しましょう。
○芋・藷・薯
これらはどれも「いも」と読みます。まず季語で「芋」とは里芋の芋をさします。東南アジア原産のサトイモ科の多年草です。
次に「藷」はサツマイモの藷。甘藷(かんしょ)と書いてさつまいもと読みます。中南米原産。最後は馬鈴薯(ばれいしょ)、自然薯(じねんじょ)の「薯」。馬鈴薯は中南米高地原産。ながいもは「長藷」。
○無花果、棗
無花果は「いちじく」。クワ科の落葉樹で西南アジア原産。棗は「なつめ」。中国北部原産。茶道具の棗はこの形からつけられています。いずれも乾燥させてドライフルーツとして食べられます。
○鰰
「魚の神」と書くこの魚は「はたはた」です。秋田近海でとれ、体長15センチ前後の白身魚。初冬の雷の多いころによく獲れることから、「雷魚」とも書きます。
参照:『俳句歳時記(春~新年)』角川学芸出版 角川ソフィア文庫/『入門歳時記』大野林火・著 『俳句文学館編』角川書店/『広辞苑』/『明鏡国語辞典』

旬の食べもので免疫力アップ!

──言葉や漢字の成り立ちを知ることは、日常生活に膨らみを持たせてくれるはず。
今回は五行の観点から季語をひも解いてみましたが、おおむね旬の食べものと共通していることがわかりました。
食べ物は、ひとつひとつ栄養素が違います。肉や魚などと上手に組み合わせて、この時季に摂りたい食品として覚えておきたいですね。


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