夏には抗酸化作用のある青じそを! よく育つのでガーデニング初心者にもオススメ!

2015/07/05 19:00

今年は梅雨らしい天候が続いていますが、梅雨明け後の蒸し暑い夏を爽やかに過ごすために欠かせないのが、香味野菜としてジャパン・ハーブの代表でもある「しそ」。 特に、大葉とも言われる青じそは、栄養豊富で生命力がとても強く、育てるのも簡単です! 地植えはもちろん、鉢植えでもよく育ちますから、自分で育てれば農薬の心配も不要。安心して食べられる上、必要な時に必要な量が使えて便利ですし、摘みたてはとってもいい香りです。 今からでも間に合います! 今年の夏は青じそを育ててみませんか?

葉も花も実も食べられる青じそ。食中毒防止にも役立ちます。
葉も花も実も食べられる青じそ。食中毒防止にも役立ちます。
小さくても栄養満点 お刺身の下に青じそが使われる理由は、鮮やかな彩りだけではなく、殺菌作用や防腐作用に優れているため。その成分の元はペリルアルデヒト(シソアルデヒト)と言い、青じぞ独特の香りを持ち食欲を増進させる働きがあります。 青じそは多くの栄養素を持っていますが、特に多く含まれるβカロチンは、体内でビタミンAに変わり活性酸素の生成を防ぐ抗酸化作用があります。これは、ガンや老化の予防にも効果が高いと言われています。 また、不飽和脂肪酸のα(アルファ)-リノレン酸が含まれ、体内でEPAに変化して花粉症などのアレルギー症状を軽くする効果も! “食卓の脇役”と言われがちですが、健康効果の高さでは主役級とも言えるのです。 青じそはほぼ一年中見かけ、スーパーでも安価で手に入れることができますが、旬は夏。 繁殖力が強く家庭で簡単に育てることができますから、今年の夏は青じそ栽培にトライしてみませんか? 育て方は簡単 通常、青じそは種から育てます。苗を植え付ける場合は5月頃が目安ですが、今の時期からでも十分育つので、ホームセンターなどで苗(100円前後)を買ってきましょう! 日当たりの良いところで水をやれば肥料がなくても大きくなります。 水を好むので、土が乾いていたらたっぷりあげてください。 あまり日が照り過ぎると葉が硬くなるので、午後は日陰に置くなど半日陰にするとよいようです。 あまり小さいうちに葉を採りすぎると株が弱るので、丈が20cm~30cmになったら下の方から(一番下の葉はそのままで)収穫します。夏の間はどんどん葉がでてくるので嬉しい悲鳴があがるかも? 剪定するとさらに収穫量を増やせますよ。 保存方法 摘んだ葉は、水を張ったボウルに軽くくぐらせて洗います。香りの元のペリルアルデヒトは葉の裏側にあるので、あまりこすらない方がベター。芳しい香りは鮮度のよさゆえですから、出来るだけ早く使いましょう。 保存する場合は、ビンなどに1~2cmほど水を入れ、青じその葉の切り口部分が水に浸るように入れて蓋をして、冷蔵庫で保管します。 この方法だと1週間程度はもちますが、2日ぐらいで水を取り替えてくださいね。 千切りにしたものを蓋のある容器で保管したり、凍らせるという方法もあります。 青じそのレシピいろいろ 青じそに多く含まれるβカロチンは油と一緒に調理すると、ビタミンAになって吸収率が高まります。例えば、魚や肉に青じぞを巻いて焼いたり揚げたりすると、臭みがとれる上ビタミンAの吸収率がアップ! 栄養素を効率よく摂取できて美味しいなら、一石二鳥ですね。 香りと爽やかさを味わいたい場合はシンプルに。 明太子と卵をまぜたものに、なるべく細めに千切りにした青じそを加え、アツアツのご飯にかけて召し上がれ! 青じそは細かく刻んだ方が香りが立つので、美味しい卵かけご飯が出来上がります。 餃子に入れればさっぱりした大人の味、シーチキンと一緒に和風パスタも美味しそう。 薬味だけじゃもったいない! お好みのレシピを探してみてくださいね。 青じそは一年草なので翌年までは持ちませんが、秋になると花が咲いて(穂じそ)そのあとは実(実じそ)ができます。葉も花も実も食べられるので無駄がありません。 種が落下して翌年の春に自然発芽することもよくあります。その場合は肥料と水をあげれば、またグングン育ちますよ。 さあ、独特の香りの小さな葉に暑い夏を乗り切る手助けをしてもらいましょう!
焼き鳥&青じそ……栄養素の吸収率がアップ、そして美味しい!
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