城めぐりを楽しむ、ウオーキング上級者「城リアン」になろう! 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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城めぐりを楽しむ、ウオーキング上級者「城リアン」になろう!

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心地よい汗をかきながら、知的好奇心も満たすウオーキングが「城リアン」流!

心地よい汗をかきながら、知的好奇心も満たすウオーキングが「城リアン」流!

文禄(1593~1594)年間に建てられたカラス城の異名を持つ松本城

文禄(1593~1594)年間に建てられたカラス城の異名を持つ松本城

1993年、日本初の世界文化遺産になった白鷺城こと姫路城

1993年、日本初の世界文化遺産になった白鷺城こと姫路城

いまや全国で様々なウオーキングツアーが企画され、「国民の2人に1人がウオーキング経験者」というデータがあるほど大ブームのウオーキング!
でも、ただ歩くだけではなく、何か目的があると歩く楽しみも増しますよね。
そこで、筆者が独断で命名した「城リアン」流ウオーキングをご紹介!
「城リアン」とは、チロリアン(チロル地方に住む人)ならぬ、ウオーキング+お城の歴史に触れながら知的好奇心を満たす人々のこと。
GW後半の予定は未定!という人は、「城リアン」になって古城めぐりを楽しんでみては?

「城」「城郭」跡は全国に4万~5万もある⁉

お城というと、水をたたえたお壕、積み上げられた石垣、高い場所に凜と立つ天守閣など、一般的に“特別な場所”というイメージが定着していますよね。
でも、「土」と「成」で形成された「城」の文字が示す通り、敵の攻略を防ぐ土でできた砦(山城)をはじめ、その地域をおさめた武将の本拠地(居住地)、殿主の権威を示す天守閣……など、長い歴史の中で様々な形態のお城が造られてきました。
そうした背景から、皆さんが住んでいるエリアでもちょっと足を延ばせば、城址や城跡にめぐりあう可能性が高く、実際にそうした名残は全国に4万~5万あるといわれています。
ときには武将の銅像が残っていたり、資料館として歴史を今に伝える場所もあるので、いにしえから残る遺構をウオーキングがてら散策するのも、宝探しのようで楽しいでしょう。

人気観光スポットを先取り! 家康がもっとも恐れた男の城とは?

来年のNHK大河ドラマは『真田丸(さなだまる)』を予定していますが、このタイトルは甲斐武田氏の旧臣・真田信繁(幸村)が、1583(天正11)年に築いたとされる出城「真田丸」に由来します。
このドラマ、舞台は和歌山県九度山で、すでにPRなども始まっているようですが、幸村を語るうえで忘れてはならない縁の地が、彼の生まれ育った長野県上田市です。
その上田市には幸村の父・真田昌幸が築いた「上田城」がありますが、信濃国(現:上田市)は二度にわたる徳川軍の攻撃を撃退した「上田合戦」が行われたことでも有名です。
大軍であった徳川の攻撃を、真田一族と兵士たちはどのようにかわしたのか? そんな歴史に思いを馳せながら、現代の信濃国をウオーキングしてみるのも素敵ですね。
何より、上田市も放映に備えて着々と観光PRの準備を進めているようですが、大河ドラマの舞台ともなれば人気観光スポットになること間違いなしですから、「城リアン」としては今のうちに混雑を避けて観ておきたいもの。
さらに、「城リアン」がおさえておきたい「黒い城」と「白い城」もご紹介しましょう。
戦国史上最大の「天下分け目の合戦」で覇権を競った豊臣秀吉と徳川家康が築城を命じた城には、互いの性格の違いから相反する好みがあったといわれています。それは、どのような違いなのでしょうか?

「黒い城」を好んで築城した太閤秀吉

金の茶室、聚楽第、北野の大茶会、大名たちへの金配り、信長への盛大なる贈り物……。
すべてにおいて派手好きで華美な装飾を好んでいた伊達者・豊臣秀吉は、その趣向から「純白 = 白い城」を好みそうに思われがちですが、実は彼が築城させた城の系統は「黒い城」なのです。
その理由は、太閤秀吉の権威を誇示する“金箔”がもっとも映える色が黒地だったから。
その証に、足軽が身につける黒塗りの具足には金箔で星が描かれ、さらに朱と銀色で彩られた鞘(さや)、毛色の美しい鎧(よろい)をまとった侍たちが乗る馬にも、虎や熊などの毛皮で作られた黒鎧が着けられていたというから、秀吉の“黒好き”は筋金入りだったよう。
そんな秀吉が築城させた「黒い城」の代表格が大阪城であり、あるいは「カラス城」という異名を持つ松本城もそのひとつ。さらに広島城、岡山城、松江城も、「黒い城」で括られる名城たちであり、秀吉の権力の象徴として今に伝えられています。

「白い城」を好んで築城した大将軍家康

「白い城」を築城したのは、かの大将軍・徳川家康。城大工棟梁の中井家が白漆喰総塗籠という手法を家康の命に応じて開発し、秀吉の黒い天守を意識して白い天守を造ったといわれています。
「白い城」が造られたわけは、絢爛豪華な「黒い城」を好んだ秀吉と家康が反目していたこともありますが、何より白漆喰の城は防火防水の観点から利に適っており、家康の質実剛健な性格が表れているといえます。こうした利点は全国の大名にも知られるところとなり、以降、新たに築城する大名たちは外壁を白くするようになります。
そんな「白い城」の代表といえば、シラサギ(白鷺)が羽を広げたような美しい姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城が有名です。さらに江戸城、名古屋城、小田原城も「白い城」で括られる名城たちです。
最近のトピックスとしては、平成27年3月27日にグランドオープンしたばかりの姫路城。5年半をかけて大天守保存修理工事を終え、築城時の白さを復元した家康好みの城壁の美しさは一見の価値あり!
旅行を兼ねたウオーキングで、その優美な姿を味わってみるのも一興ですね。
数ある名城の中から「次は白い城を攻めてみよう」とテーマを決めて、戦国時代はもちろん安土桃山、江戸時代に思いを馳せながら、友達や恋人、家族とお城をめぐることが「城リアン」流ウオーキング法。
いざ目指すお城が決まったら、坂道や階段がつきものの古城めぐりに備え、履き慣れたウオーキングシューズの準備もお忘れなく!


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