フレッシュな春真っ盛り。それなのに気分や体調がなんだかもうひとつスッキリしないとしたら、それは腸が原因かもしれません。いま話題の『腸活』で、腸内環境を整えてみませんか。幸せ物質が分泌されて心と体がびっくりするほど軽くなり、お肌もキレイになりますよ!

ビジンノショウチョウデス
ビジンノショウチョウデス

腸は自分で感じて指令する

緊張でお腹が痛くなったり、本屋さんで急にもよおしたり、旅行中に便秘になったり・・・そんな経験をお持ちの方も多いかと思います。お腹がスッキリしないと、気持ちまでふさぎますよね。腸と私たちの状態は直結しているようです。
腸は「第二の脳」と呼ばれているのを、ご存知でしょうか。
脳に次いで多くの神経細胞があり、脳とよく似た仕組みの「腸管神経系」というネットワークをもつ腸は、なんと脳の指示なしでまわりの臓器と協力しながら機能できるのだそうです。人の生命維持に欠かせない体内活動は、こうして守られているのですね。
消化・吸収は小腸が、排出は大腸が受け持っています。腸の粘膜の表面積は全身の皮膚の200倍ともいわれています。その中を通って行くモノに、うねうねと蠕動運動(ぜんどううんどう。胃から入ってきた食べ物を少しずつ肛門へと送っていく収縮)をしながらセンサーを当て、指令を出しています。ポイントは「入ってきたモノの仕分け」。 具体的にはこんなお仕事です。
1 食べ物は消化し、栄養分を吸収します。過剰な脂質のコントロールまで!
2 ウイルスや細菌・有害物質は攻撃、侵入を阻止します。
3 食べ物のカスと一緒に有害物質を排出します。
4「幸せを感じる脳内物質」セロトニンやドーパミンを分泌します。
これらを自らおこなっているなんて、腸ってすごいと思いませんか。

動きをサポート!『腸活』その効果は?

ところが今、ストレスや運動不足・加工品の多い食生活などが原因で、腸がよく動かず便秘に悩む人が増えています。
日本人はそもそも繊維質の多い食生活をしてきた民族なので、欧米人より腸が約3メートルも長くできているのだそうです。ということは・・・ その分食べ物が長く腸内に留まり、肉などが腐敗して有毒物質が発生しやすいのですね。大腸ガンは老廃物の溜まった箇所にできやすいといわれています。
このような毒素を作る「悪玉菌」が増えた腸は、蠕動運動が弱くなっています。警報システムも混乱しがちで免疫力が低下します。「便秘」は、直腸センサーが鈍って、便があるのに便意が起きなくなってしまった状態なのです。
溜まった毒素は肌からも吹き出物となって出てきます。お肌が荒れて心はイライラ、するとなぜかジャンクフードを食べたくなり、また悪玉菌が増え、その不調によるストレスで「うつ」になる事例さえあるといいます。まさに負のスパイラル・・・!
逆に、腸がよく動けば、即、お肌も心もハッピーな状態に変わるのです。小腸は体の中でもっとも短期間で細胞が生まれ変わっていく臓器。それだけ効果も早く出やすいのですね。腸内環境が整うと
1 コントロールされた栄養分がゆきわたり代謝がアップ、細胞が若返る。
2 免疫力が上がり、病気にかかりにくくなる。
3 便秘が解消し、すっきりボディに。腸内がキレイになり透明感のある美肌に。
4 感情が安定し、ポジティブに。脳も疲れにくくなる。
など、いいことづくめ。腸の動きを応援して、いいお仕事してもらいましょう!

こんな習慣で、みるみる腸美人に!

<内側から>
・「プチ断食」して腸を休ませ、 定期的にリセット。
・水分をじゅうぶんにとり(1日1.5リットルが目安)、便をやわらかくする。
・起きたらすぐコップ一杯の水を飲んで腸を刺激する。
・ヨーグルト・納豆・味噌・漬け物・塩麹・オリゴ糖などを食べて「善玉菌」を増やす。
・根菜・海藻・バナナなど繊維質をたっぷり摂って老廃物を出しやすくする。
<外側から>
・食事時間・就寝時間など生活リズムを整える。
・ウォーキングやストレッチなどで全身を動かす。
・太陽を浴びてセロトニンを増やす。
・半身浴する。
・寝る前や入浴時にお腹をやさしくマッサージする。
感じやすい腸ですから、いつも心にかけてますよ〜という「ねぎらいの念」を送りつつ『腸活』したら、きっとよろこんでくれる気がします。