新たな職場に異動した人、新入社員として働き始めた人、新しい学校に入学したばかりで、まだ友達ができない人など、4月は新しい環境の中でイチから人間関係を築く大切な時期ですよね。
コミュニケーションを取るのが苦手な人でも、ある“モノ”を使って周囲の人と一気に距離を縮められる社交術があるのをご存じですか。
関西では当たり前のアメコミ = 「“飴ちゃん”コミュニケーション」を日常に取り入れ、周囲の人々をパッと笑顔に、福を呼び込みましょう。

いつでもどこでもサッと取り出せるよう、バッグに飴を常備してみては?
いつでもどこでもサッと取り出せるよう、バッグに飴を常備してみては?

関西地方では当たり前⁉ 一粒の飴でできてしまう大人の社交術

関西人のマナーとして定着している「“飴ちゃん”コミュニケーション」ってご存じですか?
要は、飴を使ったコミュニケーション術なのですが、ちなみに関西では、キャンディのことを“飴”と言わず、“ちゃん”付けして“飴ちゃん”と言います。とってもカワイイですよね。
「“飴ちゃん”コミュニケーション」の方法は簡単!
たとえば、バスや電車がなかなか来ないとき……、映画館の上映まで時間があるとき……
そう、見知らぬ人とでもちょっとした時間・空間を共有していると、会話はなくても不思議な“間(ま)”って生まれますよね。そんな“間”を瞬時に埋めてくれるのがちっちゃな一粒の飴というわけ!

「“飴ちゃん”、食べる?(⬅関西風)」「よかったら飴どうぞ?(⬅関東風)」と、バッグからサッと飴を取りだしプレゼントするだけ!
このちっちゃな飴がきっかけで思わず会話が弾んでしまうから、あら不思議です。
その他にも、電車やバスで咳込んでいる人と隣り合わせたときなどに、
「風邪ひいたん?これ舐めとき(⬅関西風)」「咳ひどいですね、飴どうぞ(⬅関東風)」と、
優しく飴を差し出してあげるのも素敵かも。このコミュニケーション術は、面倒見のいいおばちゃん(お姉様)の流儀として、関西地方では当たり前の日常シーンなのですが、関東、関東以北の人々に意外と知られていないのも事実……。
ささいなひと言ながら、おばちゃん(お姉様)の温かな懐に包まれた瞬間、ググッと距離が縮まってしまう「飴ちゃんおもてなし文化」は、男女を問わず日本人ならぜひ取り入れてみたい社交術です。

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