いつも寝足りない気がするし、なかなか布団から出られない・・・寒い朝にパッと起きてスッキリ目覚めるにはどうしたらよいでしょう?

布団から出られるように温めておく

冬の朝に目覚めてから布団を出るまでの時間は、全国平均で約13分もかかるそうです(ウェザーニューズ『みんなの冬の朝事情』調査)。しかも、北日本ほど遅い傾向が・・・「寒いと起きられない」は真実だったんですね!
部屋と体を温めて、布団から出やすい環境を作っておきましょう。エアコンなどにタイマーがあれば、起きる30分前にセットします。枕元に羽織るものを置いておき(地震対策にもいいですね)、目覚めたら布団の中でかまわないのですぐに着てしまいます。または布団を軽めにして服を1枚多く着て寝たり、ズボンや靴下の重ね履きもお勧めです。とにかく「布団から出た時に温度差をあまり感じない環境」にしておくのがポイントです。

「指1本」から「豚の丸焼き」へ

休息モード(副交感神経)から活動モード(交感神経)への切り替えスイッチは、体温が上がっていないと作動しません。そのためには体を動かして、血流を良くしましょう!・・・とはいっても、そもそも起き抜けは体を動かすこと自体がつらいですよね・・・。
そこで、目が覚めたらまず布団の中で「指1本だけ」動かしてみてはいかがでしょう。
指が「コチョコチョ」と全部動かせるようになったら、手だけ布団から出してブラブラ振ってみます。それから両腕を天井に向けて突き出し、またブラブラします。血液が全身に回り、高血圧の人にも効果的です。
足も同様に、布団の中で指のグーパーから足首回し、と末端から動かしていきます。
そして、両腕両脚を天井に伸ばして、四肢を同時にプルプルと振動させます。ここで「豚の丸焼き〜!(←イメージです)」などと声を出すと、脳が刺激されて早く目が覚めますよ。
この「指1本から動かす」行為、じつは『金縛り』にあったときの脱出法としてもお勧めなんです。
さらに布団の中で簡単ストレッチをすると、体が柔軟になりシェイプアップ効果も期待できます。自分がやりやすいものを、深呼吸しながらどうぞ。
◉仰向けになり両膝を立てて、ゆっくり左右に倒す。
◉腰だけググッとブリッジのように上げ、ぱたっと下ろす。
◉仰向けのまま膝を抱え、おしりに力を入れて 20数える(ヒップアップ効果あり!)。

すぐに光を浴びる

人の体内時計は、どういうわけか25時間周期にセットされているそうです。そのまま日々1時間ずつずれていくと朝に起きられなくなってしまうので、リセットが必要です。寝起きや食事を毎日決まった時間にすると、体内時計も整って朝起きやすくなります。
リセットに欠かせないのが、「太陽の光」です。
目が覚めたらすぐにシャッ!とカーテンを開けましょう。布団から手が届かなくて無理なら、一部を開けたまま寝るのも手です。人は強い光の刺激によって目覚めます。太陽の光を浴びると、覚醒を促す『セロトニン』の分泌量が増えるのだそうです。ところが、太陽の光が弱く日が短い冬は『セロトニン』が不足しがち。寝起きのスッキリ感が得にくくなってしまうのですね。
時差ボケ防止に光シャワー室が設置された空港もあるようです。朝日がなければ照明でもいいので、起きたらすぐに部屋を明るくして光を浴びましょう!

朝のご褒美を仕込んでおく

「起きたい時間の数だけ枕をポンポンと叩きながら『枕さん枕さん6時に起こしてね』とお願いして寝ると、不思議にその時間に起きられる」と言う知人がいます。寝る直前に「起きるイメージ」を持つことは、とっても重要なんですね。
朝食の美味しいパンやとっておきのコーヒー豆など「明日起きたらアレがあるな」というモチベーションを用意しておくと、起きるのが楽しみになります。夜にセットして「美味しい匂いで目覚める」ための炊飯器レシピが今人気なのだとか。美容のためにも、できるだけ空腹状態で寝るのがいいようです。
もっと早起きして趣味や勉強など「朝活」するのもいいですね。
また、寝る前わざとトイレに行かず尿意によって布団を出る!という方も意外に多いようです・・・お子さんにはお勧めできませんが。
起きたけれどまだスッキリしないとき、体温を上げるこんな工夫もいかがでしょう。
◉耳のあちこちを数回ゆっくり引っ張って離し、交感神経を刺激する。
◉(時間があれば)熱めのシャワーを浴びる。
◉(時間があれば)ササッと掃除などして体を動かす。
◉スパイスの効いたスープなど温かいものを飲食する。
ピリッと身も心も引き締まる冬の朝。気持ち良く1日をスタートさせたいですね!