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新ばし 金田中
「鶴蒔絵椀」
東京都中央区銀座7-18-17
新年に味わえる献立の中の一つ、「祝雑煮」。青首鴨葛叩き、めかぶら、焼餅、鶴口芋、亀甲人参・大根、椎茸、柚子が入っている。「人参や大根は亀甲に、芋は鶴の形に切っています。椀の中に鶴と亀がいるんですよ。赤い半円の折敷は日の出。器や枝葉なども使って“お祝いの景色”を作っています」と料理長の松本昇さん。お正月らしい一品だ(撮影/写真部・時津剛)
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お正月の間、竹の間には横山大観が描いた「霊峰不二」が掛けられる。また、一番大きい松の間の襖は、年末に、大観が描いた壮大な富士山の襖絵にすべて入れ替えられる(撮影/写真部・時津剛)
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長熨斗(ながのし)に米俵を飾る。長熨斗は、長寿・不死の薬として祝の席に飾られるようになったという(撮影/写真部・時津剛)
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お正月のときだけに使われる「永楽鶴絵向」に盛りつけられた、まぐろと鯛のお造り。椿の葉を添えて(撮影/写真部・時津剛)
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金田中のお正月献立の一つ、「祝三種」。三蓋松の塗り盆に、黒豆と千代呂喜、芽くわい、菜の花、辛子味噌、身巻きからすみを盛り合わせて(撮影/写真部・時津剛)
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東京吉兆
「三蓋(さんがい)松」
東京都中央区銀座8-17-4
兵庫県香住の松葉蟹に、餅花に見立てた紅白かぶらをあしらい、土佐酢と生姜で食す。器は九代目・白井半七作乾山写し。「茶道では、移ろいゆく森羅万象に対する慈しみの気持ちが基にあります。懐石料理でも一瞬一瞬を大切に思う心が、料理や器、しつらい等に表れています。二度と同じ宴席はないのですから」。専務の湯木義夫さんはそう話す(撮影/写真部・松永卓也)
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お正月らしい華やかな「宝恵籠八寸」には、商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる大阪の今宮戎(えびす)のお札が付く。数の子や車海老二見蒸、黒豆、からすみ、チシャトウなどが盛りつけられている(撮影/写真部・松永卓也)
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玄関には11月頃から5月頃まで敷き松葉が敷かれる。ろうそくの明かりが美しい(撮影/写真部・松永卓也)
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吉兆創業者で、料理界で初の文化功労者となった湯木貞一氏が92歳のときに描いた掛け軸。前には三方の上に熨斗俵がある(撮影/写真部・松永卓也)
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昭和36年頃、湯木貞一氏が考えた吉兆のキャッチフレーズ。今でもマッチ箱にこの言葉が刷られている(撮影/写真部・松永卓也)
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江戸割烹 米村
「祝肴」
東京都中央区銀座7-17-2
白子しんじょ、福煮凝り、鰊昆布巻き、小原木からすみ大根などが並ぶ。ご主人の藤野雅彦さんは、文化遺産登録に尽力した一人。「料理、酒、芸能があっておもてなしとなる。そのすべてが揃っているのが料亭。日本文化の集大成です。美術館ではなく、日常の中で本物に触れ、自分のものにしてほしい。自国のことを語れる人が国際人です」(撮影/写真部・時津剛)
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亀甲里芋、鴨丸、白玉、椎茸、鶴大根、うぐいす菜、松葉柚子が入ったお椀。かつお節の出汁の香りが立ち、ひとつひとつの素材が美味(撮影/写真部・時津剛)
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甘鯛酒煮、福佐卵、鏡かぶら、初雪餡、絹さやの「多喜合わせ」は、淡い色合いが美しい。見るだけで温かい気持ちになる(撮影/写真部・時津剛)
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床の間の軸は、明治10年生まれの日本画家、伊藤小坡の作品。羽根突きをしている美人画が、いかにもお正月らしい(撮影/写真部・時津剛)
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