一冊の本

5月号翻訳家 鴻巣友季子 Konosu Yukiko軽快にして強靭な批評性を持つ新たな代表作
5月号翻訳家 鴻巣友季子 Konosu Yukiko軽快にして強靭な批評性を持つ新たな代表作
ついさきほど、日本の新元号が発表された。長引く経済不況と少子高齢化のトンネルを抜けるため、令和はよりいっそう「お年寄りが活躍」し、「女性が輝く」時代になっていくのであろう。良き哉、良き哉……。
朝日新聞出版の本
最初の読者から 5/1
4月号翻訳家 大田直子 Ohta Naokoいくつもの人生をシミュレーションする方法
4月号翻訳家 大田直子 Ohta Naokoいくつもの人生をシミュレーションする方法
ちょうど一年前、「スティーブン・ジョンソンの新作が秋に出るので、話が決まったら翻訳を」と担当編集者さんからお話をいただいたとき、とてもワクワクした。スティーブン・ジョンソンは米国のノンフィクションライターで、イノベーションや世界情勢をユニークな切り口でとらえ、興味をそそる物語でわかりやすく伝える名人だ。『新・人類進化史』シリーズとして出版されている前作・前々作も、じつに豊富なエピソードが盛り込まれていて、訳すのが楽しい本だった。
朝日新聞出版の本
著者から 4/1
4月号精神科医 和田秀樹 Wada Hideki「感情年齢」から若返るための生活習慣を
4月号精神科医 和田秀樹 Wada Hideki「感情年齢」から若返るための生活習慣を
私は20年以上にわたって老年精神医学にたずさわり、数多くの高齢者と接してきた。その中で、常々感じていたのが、老化は「個人差」が大きいということだ。
朝日新聞出版の本
著者から 4/1
3月号朝日新聞・論説委員 駒木明義 Komaki Akiyoshi独裁者か? 英雄か?
3月号朝日新聞・論説委員 駒木明義 Komaki Akiyoshi独裁者か? 英雄か?
プーチンとは一体何者なのだろうか――このテーマに私が正面から取り組みたいと考えたのは、2013年。朝日新聞のモスクワ支局長として赴任することが決まったときのことです。
著者から 3/1
3月号誠不動産代表 鈴木 誠 Suzuki Makoto住む部屋で人生は変わる
3月号誠不動産代表 鈴木 誠 Suzuki Makoto住む部屋で人生は変わる
3月は引っ越しシーズンです。新しい生活を前に、部屋探しに奔走しているという人も多いのではないでしょうか。
朝日新聞出版の本
著者から 3/1
3月号漫画家 鳥飼 茜 Torikai Akane「恋愛結婚」の自由を手にするには、私たちはあまりに幼すぎたのかもしれない。
3月号漫画家 鳥飼 茜 Torikai Akane「恋愛結婚」の自由を手にするには、私たちはあまりに幼すぎたのかもしれない。
東日本大震災があったその年、私は一度目の結婚をやめることにした。
朝日新聞出版の本
最初の読者から 3/1
2月号文芸評論家 北上次郎 Kitagami Jiro大沢在昌がSFの世界に帰ってきた
2月号文芸評論家 北上次郎 Kitagami Jiro大沢在昌がSFの世界に帰ってきた
『B・D・T〔掟の街〕』が上梓されたのは1993年だから、もう四半世紀も前のことになる。私立探偵のヨヨギ・ケンが失踪人を探すというメインストーリーはハードボイルドの定石だが、この場合は近未来の東京を舞台にしているのがキモであった。不法滞在の外国人が社会問題となっている時代であり、身寄りのない混血児「ホープレス・チャイルド」が犯罪者となり、東京は無法地帯と化しているとの設定なのだ。だから、メインストーリーがハードボイルドふうに展開しても、通常とは少し違うのも当然で、いやあ、面白かった。25年たってもまだ印象に残っているほどである。もう一つ覚えているのは、大沢在昌がSFを書くのか、と驚いたことだ。
最初の読者から 2/1
2月号ブランド戦略コンサルタント 江上隆夫 Egami Takaoビジョンなくして、未来はない
2月号ブランド戦略コンサルタント 江上隆夫 Egami Takaoビジョンなくして、未来はない
ビジョンをテーマに自身が本を書くにあたって、私の胸に、繰り返し去来したのは「なぜ、ビジョンの本を、書かねばならないのか」という問いでした。それは、つまるところ、「ビジョン」とは何かを本質的に理解している人はどれだけいるのだろうか、という問いにつながります。
著者から 2/1
1月号甲南大学教授・社会学者 阿部真大 Abe Masahiro「マイルドヤンキーは幸せ」論の問題点
1月号甲南大学教授・社会学者 阿部真大 Abe Masahiro「マイルドヤンキーは幸せ」論の問題点
地方で調査をしていると、格差の拡大や貧困の増大、コミュニティの衰退といった、グローバライゼーションのもたらす社会の変化がそのまま調査結果にあらわれており、地方こそグローバライゼーションの最前線(フロンティア)であると言いたくなるが、メディア等で出回っている地方のイメージはその逆、地方こそグローバライゼーションからの避難所(シェルター)であるということを強調するものが多く、そのギャップを埋めなければならないというのが、この本を書く際の最も大きな動機であった。
朝日新聞出版の本
著者から 1/7
1月号人工知能研究者・株式会社 感性リサーチ代表取締役 黒川伊保子 Kurokawa Ihokoブレイン・サイクル~脳は7年で飽き、56年で繰り返す
1月号人工知能研究者・株式会社 感性リサーチ代表取締役 黒川伊保子 Kurokawa Ihokoブレイン・サイクル~脳は7年で飽き、56年で繰り返す
テレビのワイドショーで、及川光博と檀れいが離婚したことが告げられた。結婚7年目だったという。それを受けてコメンテーターの女性が「私も7年目に離婚した」とことばを添えた。
朝日新聞出版の本
著者から 1/7
12月号レノファ山口FC監督 霜田正浩 Shimoda Masahiro「特別な存在(スペシャルワン)」になるために
12月号レノファ山口FC監督 霜田正浩 Shimoda Masahiro「特別な存在(スペシャルワン)」になるために
自分のことを特別な存在だと思う人は、どれだけいるでしょうか?
朝日新聞出版の本
著者から 12/3
12月号朝日新聞・経済部長代理 野沢哲也 Nozawa Tetsuya避けられる子どもの死がある
12月号朝日新聞・経済部長代理 野沢哲也 Nozawa Tetsuya避けられる子どもの死がある
とある地方都市で小さな命が失われた、あの衝撃的な事件を私が知ったのは2016年の初夏のことだった。
朝日新聞出版の本
著者から 12/3
この話題を考える
大谷翔平 その先へ

大谷翔平 その先へ

米プロスポーツ史上最高額での契約でロサンゼルス・ドジャースへ入団。米野球界初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」達成。そしてワールドシリーズ優勝。今季まさに頂点を極めた大谷翔平が次に見据えるものは――。AERAとAERAdot.はAERA増刊「大谷翔平2024完全版 ワールドシリーズ頂点への道」[特別報道記録集](11月7日発売)やAERA 2024年11月18日号(11月11日発売)で大谷翔平を特集しています。

大谷翔平2024
アメリカ大統領選挙2024

アメリカ大統領選挙2024

共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)が激突した米大統領選。現地時間11月5日に投開票が行われ、トランプ氏が勝利宣言した。2024年夏の「確トラ」ムードからハリス氏の登場など、これまでの大統領選の動きを振り返り、今後アメリカはどこへゆくのか、日本、世界はどうなっていくのかを特集します。

米大統領選2024
本にひたる

本にひたる

暑かった夏が過ぎ、ようやく涼しくなってきました。木々が色づき深まる秋。本を手にしたくなる季節の到来です。AERA11月11日号は、読書好きの著名人がおすすめする「この秋読みたい本」を一挙に紹介するほか、ノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンさんら「海を渡る女性作家たち」を追った記事、本のタイトルをめぐる物語まで“読書の秋#にぴったりな企画が盛りだくさんな1冊です。

自分を創る本
11月号ソーシャルデザイナー、(社福)素王会 理事長、東京2020組織委員会文化・教育委員 今中博之 Imanaka Hiroshiあなたの「怒り」は何ですか?
11月号ソーシャルデザイナー、(社福)素王会 理事長、東京2020組織委員会文化・教育委員 今中博之 Imanaka Hiroshiあなたの「怒り」は何ですか?
「ええか、障がいがあるからいうて、下向いてたらあかへんで、前向いて生きなはれ」「この世に生まれたお役目があるんどす」。膝枕で聞いた明治生まれのおばあちゃんの言葉だ。
朝日新聞出版の本
著者から 11/1
11月号2ちゃんねる開設者 ひろゆき[西村博之]Hiroyuki論破力は二流? 人を動かす一流のテクニックとは
11月号2ちゃんねる開設者 ひろゆき[西村博之]Hiroyuki論破力は二流? 人を動かす一流のテクニックとは
他人を思い通りに動かすには、お金や暴力や宗教や色仕掛けなどありますが、副作用が少ない手段として「説得する」という方法があります。んで、二流の説得方法というのは、ぐうの音も出ないような論理で逃げ道をふさぐという方法とかだったりします。相手の言いそうな言い訳を前もって潰しておくとか、言質を取って、他の方法を取れなくするとか、相手が信じてる根拠を、証拠をもって否定するとか。
朝日新聞出版の本
著者から 11/1
10月号性社会・文化史研究者 明治大学・都留文科大学・関東学院大学非常勤講師 三橋順子 Mitsuhashi Junko「遊廓」「赤線」「青線」の忘れられた物語
10月号性社会・文化史研究者 明治大学・都留文科大学・関東学院大学非常勤講師 三橋順子 Mitsuhashi Junko「遊廓」「赤線」「青線」の忘れられた物語
このたび、朝日選書で『新宿 「性なる街」の歴史地理』を出していただくことになりました、三橋順子です。
著者から 10/1
10月号関西大学文学部非常勤講師 今尾文昭 Imao Fumiaki創られた仁徳天皇陵
10月号関西大学文学部非常勤講師 今尾文昭 Imao Fumiaki創られた仁徳天皇陵
大きな古墳には、立派な人が眠るに違いない。そうだとして、どんなふうに立派だったのか、それは誰が言い出したことなのか。
著者から 10/1
9月号早稲田大学教授・演劇評論家 児玉竜一 Kodama Ryuichiいま、歌舞伎を小説に書くこと
9月号早稲田大学教授・演劇評論家 児玉竜一 Kodama Ryuichiいま、歌舞伎を小説に書くこと
「吉田修一が新作で、歌舞伎を扱うらしい」
最初の読者から 9/3
8月号作家 谷川直子 Tanigawa Naoko介護する女たちの物語
8月号作家 谷川直子 Tanigawa Naoko介護する女たちの物語
20年以上暮らした東京から、再婚を機に長崎県の五島列島・福江島に移住して13年になる。五島市の人口は約3万8千人。港に近い中央商店街の周りに高層ビルのない市街地があり、その周囲には田園風景が広がる。農村部に点在するいくつもの集落には、ドラマでしか見たことのなかった村社会が健在だった。
朝日新聞出版の本
著者から 8/1
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