書評『ことばを写す 鬼海弘雄対話集』鬼海弘雄著/山岡淳一郎編 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

ことばを写す 鬼海弘雄対話集 鬼海弘雄著/山岡淳一郎編

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朝山 実書評#話題の新刊

ことばを写す 鬼海弘雄対話集

鬼海 弘雄,山岡 淳一郎

978-4582231304
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「シャツの汚れとか、首から肩の微妙なラインとか(中略)、すごく饒舌に語ります」。ひと目で鬼海が撮ったとわかる肖像写真を撮り続けてきた著者が、8人の創作者たちと時代や表現について語り合った。

 誰でも写真を撮れる時代だが、著者は「表現として練り上げようとすると、簡単には写らない」という。なぜモノクロ、それもフィルムでないといけないのか。哲学問答めいたやりとりに含羞とおかしみが混じる。コンパクトカメラを手にした荒木経惟、腕組みした池澤夏樹、自然体の田口ランディら対談相手を撮ったポートレイトは、代表作の浅草の写真集に紛れ込んでも違和感がない。

「鬼海さんは絶対撮りません。美人なんか(笑)」と田口は太鼓判を押すが、もしアイドルを撮ったら、と好奇心をそそられる。
(朝山 実)

週刊朝日  2019年10月18日号


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