書評『カラー版 東京の森を歩く』福嶋司著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

カラー版 東京の森を歩く 福嶋司著

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西條博子書評#話題の新刊

 東京の自然の特徴にはじまり、28の公園や山地の森の成り立ちと植生、歩き方までを学者が解説する。

 皇居東御苑にあるコナラなどの雑木林は、昭和天皇のご発意により昭和57~60年に計画的に造成されたもの。町田市の雑木林から植物や表層の土壌をまるごと移した。クスノキの大木の目立つ明治神宮の森も、自然林の様を見せるが100年前に造成された人工林で全国から献木を募った。当初は伊勢神宮や日光にあるようなスギ林をとの声もあった。武蔵野の雑木林は、開墾した人々が生活のために造成した林。そして高尾山の神域として守られる森とその周辺には、40種類ものスミレが生育しているという。

 東京全体に占める森の割合は、埼玉県や千葉県よりも高く、その多様性が特徴だという。

週刊朝日  2017年7月28日号


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