書評『ききりんご紀行』谷村志穂著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

《話題の新刊 (週刊朝日)》

ききりんご紀行 谷村志穂著

このエントリーをはてなブックマークに追加
相原透書評#話題の新刊

ききりんご紀行

谷村志穂著

978-4087860788
space
amazonspace

amazon.co.jp

space

 りんごを毎日食べ続け、食べ比べ、旅をした著者の紀行エッセイ。青森県の地方紙「東奥日報」に2015年10月から翌年4月まで連載した原稿に加筆した。

 りんごの美味しさと、それを作った人、届けた人、背景にある物語が喜びに満ちたリズムで書かれ、全27章の大半に付けられたコラムでは、写真入りでレシピなどが紹介されている。りんご史料館、弘前市りんご公園の魅力も綴られ、青森の観光ガイドとしても実用的だ。りんごにまつわる思い出のほか、「早生種」「品種更新」「蜜と甘さは関係ない」など近年の研究成果も記されている。

 著者の好奇心と行動力、そして「りんご愛」が刻まれている。「紅の夢」「彩香」「ジョナゴールド」「恋空」。読みながら、自然にりんごの名前を覚え、りんごがますます好きになる一冊だ。

週刊朝日 2017年3月10日号


トップにもどる 書評記事一覧

続きを読む


おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい