書評『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』矢部宏治著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか 矢部宏治著

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村上玄一書評#話題の新刊

 ベストセラーとなった『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』の続刊。戦後の日米密約史でもある。
 前著を読んでいない読者のために、その内容が「序章」でわかりやすく紹介されていて、本書のテーマである「基地権」と「指揮権」という二つの軍事密約を理解するうえでも格好の手引きになっている。
 戦後70年が過ぎても日本がいまだにアメリカに従属しているのは何故か。著者はアメリカの公文書をはじめ、埋もれていた日米の資料などを綿密に調べ、多くの政治家や官僚でさえも正確に知ることのなかった日米戦後外交の「秘密」を暴いていき、アメリカの言いなりにしか動けない日本の「正体」を浮き彫りにする。
 昨年、安倍政権が強行した安保法制制定のほか、改憲・護憲論争についても考えさせられる一冊だ。

週刊朝日 2016年9月30日号


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