書評『世界が認めたニッポンの居眠り』ブリギッテ・シテーガ著/畔上司訳 |AERA dot. (アエラドット)
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《話題の新刊 (週刊朝日)》

世界が認めたニッポンの居眠り ブリギッテ・シテーガ著/畔上司訳

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江田晃一#話題の新刊

世界が認めたニッポンの居眠り

ブリギッテ・シテーガ著/畔上司訳

978-4484131078
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 外国人が日本で電車に乗って驚くのが車内の「居眠り」だという。車内だけでなく、学校でも会社でも、国会議事堂の中ですら、頭を垂れる人は多い。本書は英ケンブリッジ大学の研究者が日本の睡眠文化について調べた一冊だ。
 日本固有の文化である「居眠り」の起源は平安時代にまで遡るというから驚きだ。近代になり、生活習慣の変化で我々は夜にまとめて寝るライフスタイルを理想にするようになったが、日本では昼間のうたた寝の習慣は残ったままだったという。そして、経済のグローバル化の到来で働く環境が変わる中、細切れに眠る「居眠り」が効率的な上に健康的と海外で評価され始めていると著者は指摘する。
 時と場合によっては、肩身の狭い居眠りだが、創造的な仕事にも実は不可欠だ。湯川秀樹はうたた寝中に中間子論を思いつき、日本初のノーベル賞受賞者になった。
 昼間から人の目を気にせずに、コクリコクリと居眠りしてしまいそうな主張が並ぶが、眠り過ぎには注意。あくまでも数分から20分程度が最適とか。

週刊朝日 2013年9月27日号


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