世界中のスラム街や犯罪多発地帯を渡り歩くジャーナリスト・丸山ゴンザレスが、取材先でメモした記録から気になったトピックを写真を交えて紹介する。

【写真】感染症のおそれも?負傷したゴンザレス

飲み物そのものよりも、器をチェック!周りの目なんて気にしないで消毒するのがポイントだ
飲み物そのものよりも、器をチェック!周りの目なんて気にしないで消毒するのがポイントだ

■“ゴンザレス流”の消毒とは?

 新型コロナウイルスの感染拡大が連日報道されている。昨今ではマスクに続いて消毒用アルコールまで品薄だという。私がどうこういう事ではないのだが、感染症対策について、私なりの対策を紹介したい。

 断っておくが、医学的な心得があるわけではない。経験(膨大な数の失敗を含む)から導き出したやり方なので、「そんな方法もあるのね」くらいの軽い気持ちで聞いてほしい。

 取材でスラム街を歩くと、住人たちと握手することが多い。そのへんに落ちているものもよく触る。ゴミ山に入ることもある。言うまでもなく雑菌まみれである。どう消毒するべきか。

 私も最初はよくわかっていなかった。かつてタイで起きた洪水(2011年)の取材では、増水したチャオプラヤー川で泳ぐつもりだったので、その後の消毒用にエタノールをボトルで持参したほどだ。

 だが、そんなかさばるものを持って歩きたくはない。では現地で購入すればよいのか。しかし、現地に薬局があるとは限らないし、薬局に売っているかもわからない。

 そこで、“消毒アイテム”にこだわる必要がないことに気がついた。それは、汗拭き用に持っていた洗顔ペーパーの成分表示を見たときである。そこには、「エタノール」と記載があった。

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丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレス/1977年、宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト。國學院大學大学院修了。出版社勤務を経て独立し、現在は世界各地で危険地帯や裏社会の取材を続ける。國學院大學学術資料センター共同研究員。著書に『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社新書)など。

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