女性なら誰もが経験する更年期。その症状の程度には個人差があるものの、ほてりやホットフラッシュ、イライラなどを感じる女性は多くいます。そんな更年期の不調を解消するための体操を提案しているのが「NPO法人ちぇぶら」代表で、更年期トータルケアインストラクターの永田京子さん。永田さん考案の「ちぇぶら体操」を紹介します。
■更年期トータルケアインストラクター考案の体操
自身が高校生のときに体験した母親の更年期障害がきっかけとなり、たったひとりで更年期をサポートするNPO法人を設立した永田京子さん。その活動は多くの女性から賛同を得て、全国の企業や医療機関、自治体などで講演やセミナーを行うほどに成長しました。
永田さんは以前、ピラティスのインストラクターや、産後ママたちの健康をサポートするフィットネスインストラクターとしても活動しており、身体づくりのプロでもあります。そんな永田さんが上梓したのが、『女40代の体にミラクルが起きる! ちぇぶら体操』(三笠書房)です。更年期真っただ中の女性たちの不調解消はもちろんのこと、更年期前の30代~40代の女性も、正しい知識を身につけ、そして「ちぇぶら体操」を習慣づけることで、更年期に入ったときの不調緩和に役立つと言います。
■更年期の不調をがまんしてやり過ごす女性がほとんど
「『ちぇぶら』とは、英語で更年期を意味する『The Change of life(ザ チェンジ オブ ライフ)』をもとにした造語です。私がこれまで多くの女性たちと接して感じたことは、更年期はどんな女性も経験するにもかかわらず、更年期とはどんなものなのか、そしてどう対処したらいいのかをご存知の方は意外と少なく、ご自分の症状に戸惑われる方がとても多いということでした」
更年期に訪れる体の変化。例えば突然暑くなって汗が止まらなくなったり、疲れやすくなったり、太りやすくなる。人には言いづらい尿もれなども、その代表的な症状です。また心にも異変が起こり、ちょっとしたことでイライラしたり、悲しくなったり、自分の感情がうまくコントロールできずに戸惑う女性も多いと言います。
「こうした不調は200~300種類にものぼりますが、私がこれまで接してきた方々のお話を聞くと、更年期の症状と気づかずに、その不調をがまんしてやり過ごしている方がほとんどでした」