今から10年ほど前、1~2年続け、筋金入りのマイナス思考から私は抜け出しました
今から10年ほど前、1~2年続け、筋金入りのマイナス思考から私は抜け出しました

 突然ですが、うちの母はマイナス思考です。

【10年ぶりに携帯のメモ機能で書いてみた「いいことだらけノート」はこちら】

 先日も娘(母にとっては孫)が「財布を学校に置いてきてしまった」と聞くやいなや、「もうだめね。盗られてるわよ」と即答&断定(笑)。私はこういうことを聞いても「いや、絶対に大丈夫! ある!」と思うタイプ。思うというよりも、何の根拠もなく“あると信じている”のですが、絶対に見つかります。不思議なのもので、思考というのは現実を引き寄せるのだと思うのです。

 こんな私ですが、実はかれこれ10年ほど前までは、母の血を立派に受け継いだ超絶マイナス思考の人間でした。

■「何事もプラスに捉えないとつぶれるわよ」

 今から15年前、編集プロダクションを辞め、フリーランスの編集・ライターになりました。取材で某女性社長にお会いしたときです。何気ない雑談の中、「会社辞めてフリーランスになったの? だったら何事もプラスに捉えるようにならないとね。じゃないとフリーランスでなんかやっていけないわよ。頑張って!」と言われました。

 マイナス思考ではありましたが、単純な私は「そうなんだ。女1人、会社を切り盛りしている人が言うのだから本当なんだろうな」とその言葉を信じ、「じゃ、何でも前向きに捉えるようにしてみよう」と決心したのです。

 ところが物心ついてからマイナス思考で生きてきたものですから、何1つプラスに捉えられません。マイナスに捉えることが、“癖”になっていたんですね。

 とはいえ、会社は辞めてしまったし、このままつぶれるわけにはいかない! と、何とかしてプラスに捉えようと務めました。だからたとえ転んでひざから血を流しても「ラララ……ラッキー……(涙目)」と思うようにしたのです。

 無理矢理でもプラスに物事を捉えるようにすること3年。少しずつ自分が変わり始めました。転んで血を流しても「血は出たけど、この程度で済んでよかった! ラッキー!」とプラスに捉えるための理由づけができるようになってきたのです。

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ある人が子どもにやっていた、プラス思考教育法