「碓氷峠鉄道文化むら」で廃線になった勾配を走るトロッコ列車(右)と、体験運転ができる電気機関車EF63」(C)朝日新聞社
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「碓氷峠鉄道文化むら」で廃線になった勾配を走るトロッコ列車(右)と、体験運転ができる電気機関車EF63」(C)朝日新聞社

■「歴史的な鉄道車両に触れる!」~鉄道テーマパーク探訪プラン~

 ちょっと乗り得感のある元取りコースとして、「碓氷峠鉄道文化むら」(群馬県安中市)や「ポッポの丘」(千葉県いすみ市)といった、鉄道関連の施設を訪ねる日帰りプランはいかがだろう。

「碓氷峠鉄道文化むら」は、1997年に廃止された信越本線の横川運転区跡地に設けられた鉄道テーマパーク。同線の横川~軽井沢間で活躍したアプト式電気機関車ED42形や、“峠のシェルパ”として親しまれていたEF63形電気機関車といった歴史的な鉄道車両を展示するほか、鉄道模型ジオラマなどが楽しめる鉄道資料館などが揃う。旧線を用いたトロッコ列車「シェルパ君」の運行や、EF63形電気機関車の運転体験、運転シミュレーターなど、鉄道ファン垂涎のアトラクションが魅力だ。

 最寄り駅の横川までは、東京から2時間15分ほど。普通列車利用で十分に日帰り探訪が楽しめる。横川では名物の「峠の釜飯」を賞味、帰路の高崎では「だるま弁当」を味わってみてはいかが?

●碓氷峠鉄道文化むらプラン

東京7:18発→高崎9:10着(上野東京ライン・高崎線)
高崎9:23発→横川9:57着(信越本線)

★碓氷峠鉄道文化 観光

横川16:02発→高崎16:33着(信越本線)
高崎16:40発→東京18:39着(高崎線・上野東京ライン)

 もうひとつオススメしてみたいのが、千葉県いすみ市の「ポッポの丘」だ。「ポッポの丘」は、房総の山里にある鉄道車両保存施設。運営するのはファームリゾートISUMI鶏卵牧場、つまりタマゴ屋さん。同社が養鶏場とする予定だった土地を、縁あって鉄道テーマパークとしたもので、園内では名物の卵かけご飯なども楽しめる。

 ここではいすみ鉄道いすみ200型気動車や、銚子電気鉄道デハ700形電車、国鉄クハ113形電車といった房総ゆかりの車両のほか、国鉄DE10形ディーゼル機関車とオロネ24形&オハネフ24形寝台客車、営団地下鉄丸ノ内線400形電車など懐かしの車両が並ぶ。

 最寄り駅はいすみ鉄道国吉または上総中川駅で、国吉駅からはタクシーで15分ほど。やや距離があるが、同駅のレンタサイクルで散策を楽しみながら訪れるのもいい。また、国吉駅では「ムーミンショップ VALLEY WINDS」や「風そよぐ広場」なども要チェックだ。なお、タクシーはもちろん、いすみ鉄道、小湊鐵道は青春18きっぷは使用できない。

●房総横断&ポッポの丘探訪プラン

○ルートA(外房線から内房線へ)
東京7:17発→千葉7:56着(総武本線快速)
千葉8:17発→大原9:20着(外房線)
大原9:25発→国吉9:42着(いすみ鉄道)
国吉発→ポッポの丘着(タクシー約15分)

★ポッポの丘 観光

ポッポの丘発→上総中川着(タクシー約7分)
上総中川13:09発→大多喜13:16着(いすみ鉄道)

★大多喜 城下町観光/土休日のみ房総中央鉄道館

大多喜14:27発→上総中野14:50着(いすみ鉄道)
上総中野15:09発→養老渓谷15:17着(小湊鐵道)

★駅前に足湯。養老渓谷温泉立ち寄りなど

養老渓谷17:23発→五井18:26着(小湊鐵道)
五井18:53発→東京19:56着(内房線・総武本線快速)

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「ルートB」ではいすみ鉄道と小湊鉄道を検討