スナップは足で稼ぐのだ、と木村伊兵衛はよく言った。私は助手になり、間もなく京都におともした。毎日のように被写体を求めて市内を坦々と歩いていたが、疲れたと言ったことは一度もなかった…

木村伊兵衛が春の京都で見た「友禅流し」の続きを読む