「弟(=種雄さん)が死んだその当時、なかなか捜査をしてもらえなくて。私たちは何の力もない一般人で、何もすることができなくて。ただ諦めるほかなく、弟のことは心にしまったままにしようと決意して、生きてきました。18年に警察の方からご連絡をいただいて、まさか再捜査をしていただくなんて夢にも思ってなくて。捜査にご尽力いただいた警察の方々に、本当に心から感謝しています。残念ながら捜査は1年足らずで終了したんですけど、今になって、こうやって文春さんに報じていただいて。何かの力というか、意思というか、そういうものを感じています」

 再捜査の可能性について、警視庁担当記者はこう語る。

「警視庁としては捜査はやり尽くしたというスタンス。自殺として矛盾はないとして、再捜査をする動きはありません。捜査1課の刑事のなかには『文春の報道は人権侵害だ』と語る人もいます」

 はたして、遺族の思いが届く日は来るのだろうか。

(AERA dot/編集部・板垣聡旨)

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