放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、息子の成長について。

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 息子・笑福は現在、小学1年の7歳。日々、色々なことを覚えていきます。最近は、自分のことを「正当化」することを覚えました。

 息子はゲームが大好き。僕もまあまあゲームが好きです。親子ともにゲームが好きだと、一緒のゲームにハマった時に、7歳と50歳が43歳の年齢差を超えて同じエンタメで共通の興奮と感動を同時に経験出来るのがとても良い。

 最近だと「ONE PIECE ODYSSEY」というプレイステーションのONE PIECEのゲームに親子ともにハマっています。

 息子はユーチューブでゲームの攻略動画を見て僕に教えてくれる。このゲームをはじめてから父と息子の共通会話もかなり増えた。本当にありがたいんですよね。

 で、このONE PIECE ODYSSEYのちょい前から息子は「スプラトゥーン3」という任天堂スイッチのゲームにハマっております。

 元々は僕もこのゲームに興味があったのですが、いざやってみると、僕的にはゲーム酔いするんですよね。

 なので、僕は離脱。息子に任せました。息子はスプラトゥーン3にがっつりハマりました。

 かなりの期間やりまくっていたのですが、最近になり、有料配信で追加のゲーム的なものが出たのです。

 息子は僕にそれをダウンロードしてくれと言いました。でも、最後までやり切ってはないので、僕は「ダメだよ。最後までやり切ってないんだから」と言いました。

 僕はそのあと、お風呂に入っていたのですが、すると、息子がドカドカ走って来て、風呂のドアを開けます。なんか興奮している様子。

 僕がダウンロードはしないと言ったことに対して納得してないのでしょう。そして、自分のことを正当化して、こう言ったのです。「あのさ、もともとスプラ3を買ったのは、とうと(僕の事)じゃん。それをさ、俺がやってあげたわけじゃん。全部俺に任せっきりじゃん。俺一人でやってんじゃん! それ、おかしいじゃん」と僕にぶつけます。つまりは「だからダウンロードしろ」と言っているのでしょう。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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