小学生の英語が学校の教科になってからもうすぐ3年。「子どもには何とか英語力を身につけてほしい」「英語を使いこなせる人になってほしい」と思ってはいても、何が正解なのか、どの手法がよいのかもわからずモヤモヤしてばかり。親世代は、どうやって子どもの語学と向き合えばいいのでしょうか。自らは「文法学習によって苦手意識が高まってしまった」という、小5から4歳まで3人の男子を育てるコミックエッセイスト・tomekkoさんが、3人3様の英語への反応から、語学習得について綴ります。

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 長男が小学校に入ったのは5年前ですが、そのころには既に小学生がオンラインゲームでつながり、ボイスチャットなるものでコミュニケーションを取りながら一緒に遊んでいるという話をチラホラ聞いてはいました。でも、同じクラスの子たちとグループになると抜けるに抜けられなくなりいじめのきっかけになるだとか、ターゲットを倒すためのボイチャのせいで口が悪くなって怖い……といった弊害のほうがよく耳に入ってきて、ビビりな私はとてもじゃないけど息子にやらせることはできませんでした。

 そして時は経ち、今度はその同じオンラインゲームをやっている小中学生が、いつの間にかいろんな国の人とつながって一緒に遊ぶうちに英語をしゃべれるようになっていた、という親たちの驚きの報告を目にすることになったんです。もちろん子ども同士、それもゲームで使うスラングなので学校の英語の成績が良くなるという話ではありませんが、実際に英語圏に行ったら同世代と使うのは“This is a pen.”じゃないですもんね。

 この件、わが家は当事者になれなかったいち傍観者なので、良いも悪いもご意見を言える立場ではないんですが、学校英語の文法嫌いから英語が苦手になってしまった私としてはちょっと思うところがありました。

 実は得意な国語でも、現代文・古文ともに文法は点が取れなかった私。

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tomekko
コミックエッセイスト tomekko

小6、小2、年中の男子3兄弟に夫とほぼ男子校な日々を送っているポンコツ母さん。『AERA with Kids』の「脱・カンペキ親修行」では、鋭い観察眼で子育てや家族、夫婦、教育などについて連載中。Instagramでは13万以上のフォロワーに日々育児絵日記を投稿。インスタアカウント @tomekomet

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