絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 そらいろようちえんの裏には、ヘンテ・コスタさんという人が作った小さな森があります。「ヘンテ・コスタのもり」という名前ですが、みんなは「へんてこもり」と呼んでいます。

 ある夏の日、休み時間にへんてこもりに遊びに出かけたアキオ、ケケコ、ブンタ、ノンコの仲良し4人組は、森の中で動物しりとりを始めました。ぞう、うし、しろながすくじら、だちょう、うま……と順調に進んでいたのですが、ブンタが「ま」で困ってしまいます。ブンタはしばらくうなってから、苦し紛れに「まるぼ!」と叫びました。

「そんなどうぶつ、いないぞ!」と3人に言われてブンタは負けを認めます。ところがそのとき、ガサガサと音がして、ヤカンに似た形のへんてこな生き物が現れ、「おれさまは まるぼだぞ」と言うから4人はびっくり! 「早くしりとりの続きをやってくれ」と急かすまるぼの後を追って、4人が森の奥へと向かうと、そこには先ほどのしりとりに登場した動物たちが列になって走っていて……。

「へんてこもりのはなし」シリーズの1作目となるロングセラー。1996年の路傍の石幼少年文学賞受賞作です。

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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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