こんなこともありました。
私が久々に映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た余韻に浸りたくてかけ流していたQUEENの曲を、自然に覚えて歌い出す子どもたち。ヒット曲の秘訣は子どもでも他言語の人でも歌える歌詞とメロディーって聞いたことがあるけど、QUEENの代表曲はまさにそれだなぁ……。時代を超えて彼らの全盛期を全く知らない子どもたちが“We Will Rock You”や“We Are The Champions”を歌う姿にちょっと涙腺がゆるみました(私もリアタイはしてないはずだが)。で、休日の朝そんな出来事を夫に話し“Don’t Stop Me Now”をかけながら、
「ほら、英語のできない私でも子どもたちでもだいたい聞き取れる!」
と胸を張ると夫はけげんな顔。
「なんで聞き取れるの? 俺には何言ってるかさっぱりわからない」
え? どうして? ほらほら聞こえるじゃん、ハバナグッターイム♪って!
耳を澄ませてもう一度聴いて、やっぱりわからない、と歌詞を見た夫。
「I’m having a good timeか! I’m とingが聞こえなかったから意味がわからなかった!」
とスッキリしていました。
なるほど、なまじ正確な文法で英語を使っていると耳から入った音を脳内で文章に変換しようとするから理解できないことがある、と(日本語の歌でもあるある)。聞こえたままに言ってみて全然通じないなら英語がわかるとは言えないし学習にはならないけれど、洋楽にハマってカバーしてみたくて英語を勉強し始めた中高生なんかも昔からいることだし、音楽でも海外ドラマでもスポーツでも、感性を刺激する何かとの出合いってやっぱり大事な気がします。
英語に触れる機会(環境)だけではダメで、興味・楽しさがかけ合わさって初めて身につく学び。それは英語に限らず、今自然に使っている日本語を覚えるときだってそうだったんですよね。大好きな人や食べ物から名前を覚えていって、興味のある乗り物やアニメのキャラクターの話をするようになって、友達との遊びの中で会話ができるようになって……。
次のページへ小1次男が使う「宿題を忘れたとき用」の英語は