【キッチン編その2

コンロ周りを掃除するなら熱いうちに。これを頭に叩き込んでおく
コンロ周りを掃除するなら熱いうちに。これを頭に叩き込んでおく

 もう一つ、キッチンで目立つのはコンロだ。汚れとはそもそも、温度が高いほうが落ちやすい。コンロ周りに付着する調味料や油、食材などの汚れは、コンロが熱いうちならこびりつかずに浮いている状態だから、「使った後は熱いうちにファイバークロスで水拭き」を習慣にすれば、大掃除不要。

 時間がたってこびりついた汚れには、「セスキ水」と「重曹」が強い味方になる。セスキ炭酸ソーダを水に溶かしたものがセスキ水。天然素材やアルミ素材には使えないが、アルカリ度が高く、しつこい油汚れを落とすのに向いている。粉末タイプと液体タイプが市販されていて、粉末タイプなら、水400~500ミリリットルにセスキ炭酸ソーダ5グラムを溶かしてスプレーボトルに入れておくのが便利だ。

 まず、汚れたコンロにセスキ水を吹きかけて、ファイバークロスでふき取ってみて。それでもだめなら、古い歯ブラシにペースト状にした重曹を付けてゴシゴシいってみよう。

【洗面所編】

 洗面所も、光っているべきところを重点的に掃除して光らせることで、全体がきれいな印象になる。つまり、重要なのは鏡や蛇口だ。

洗面所を使うたびに、ちょっとした水はねを吹いておく。まあ、それができれば苦労しないんですが
洗面所を使うたびに、ちょっとした水はねを吹いておく。まあ、それができれば苦労しないんですが

 ここで活躍するのは「アルコール」。手アカや水はねで曇った鏡も、アルコールを吹きかけてファイバークロスでひとふきすれば、専用洗剤なんかなくてもずいぶんきれいになる。ついでに蛇口部分にもアルコールをスプレーして磨けば、ピカピカに。殺菌効果もあるので、水回りの雑菌の繁殖を予防することにもなって、一石二鳥だ。

(監修 牛尾理恵/構成 生活・文化編集部 森 香織/写真 安部まゆみ)