お笑い芸人のカンニング竹山さんが、以前このコラムで「裏側にある問題にモヤモヤ感が拭い去れない」と指摘した東京都の太陽光パネルの設置義務化。調べれば調べるほど、私たちが知らない間に「義務化」進んでしまっていないかと指摘する。
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東京都の太陽光パネルの義務化、「みんなでもっと考えなくていいのかな?」と思っている。太陽光パネルの義務化が報道されてから色々と調べていたけど、ここへきて、専門家や都議会議員の中にも「太陽光パネルの義務化はちょっと違うだろう」と異議を唱えたり、反対している人たちもいる。
太陽光パネルの義務化の基本方針が固まった時点での報道は以下の通り。
【戸建て住宅を含む新築建物への太陽光パネルの設置義務化を、東京都が2025年4月に始める方針を固めた。今年12月予定の都議会に必要な条例改正案を提出する。設置費用の支援策とあわせて、9日午後に都が基本方針を発表する。個人所有の戸建て住宅まで対象とした太陽光パネル義務化は全国に例がなく、首都東京で実現すれば国の政策にも影響を及ぼす施策となる可能性がある。都は30年までに温室効果ガス排出量の半減(00年比)をめざしている。家庭部門は都内の二酸化炭素排出量の3割を占め、近年増加傾向にもあるため、戸建て住宅も対象に含めた。(「朝日新聞デジタル」/2022年9月9日より)】
太陽光パネル義務化という条例改正案が通ろうとしているから、このままだと、東京都に新築の一戸建てを建てるときに、太陽光パネルが「義務化」されるわけですよね。
疑問や問題点がいっぱいあって、例えば、太陽光パネルがたくさん必要な家には補助金を出すとなっているけど、人口が多くて土地が少ない東京では狭小住宅もあるのに、補助金は出ないわけですよね。そうすると、太陽光パネルがたくさん必要な大豪邸に住むお金持ちの方がトクをしないか!?
そもそも、個人が家を建てるときに、「太陽光パネルを付けないといけません」って、決めつけられるのってどうなの!?
前にもこのコラムで書いたけど、太陽光パネルには新疆ウイグル自治区のジェノサイド(大量虐殺)の問題もある。太陽光パネルの8割以上の部品は中国で製造され、新疆ウイグル自治区でつくられているとされる。そこでは、ウイグル族を強制労働をさせ、不妊手術を行うなど中国政府の政策が「ジェノサイドにあたる」と問題視されている。