コロナ禍の間も配信ライブにしたり、1日だけの公演だったりで切り抜け、今年は3年ぶりに4日間公演に戻れた。途絶えることなく続けてこられて15年たったというのは、自分の中ではひとつの感激がありますよね。もちろんまだまだ高みを目指していかなければならないと思っていますが。

 始めた15年前は全然わかっていなかったというか、全く目指すところが見えてきませんでした。それがいま、お客さんの皆さんが本当に評価してくださるようになったなということに感激とともに、やっていてよかったなと思う。

 このライブの約束というか設定は、ライブで見たもの聞いたものを絶対に外部に漏らさないということですが、それをお客さんが徹底的に守ってくれている。これが本当に楽しい。だから、周りの人から「いいお客さん持っているな」ってよく言われます。

 そういう、いいお客さんがついてきてくれていて、なおかつ、年を重ねていく毎に、ライブで何をやっているか見たいという人がどんどん増えていくんですよね。3~4年前はそんなことなかったんですよ。「どうせ、竹山が何かしゃべってんだろ」程度の評判だったんですが、ここへきて「何をやっているか見たい」に変わってきている。そうしてまた、今年も新しいお客さんが来てくださっていた。

 一見、ただのトークライブみたいに思えるかもしれないんですが、意外と緻密に作っているんですよ(笑)。脚本もしっかり構成されていて、例えば「ココだけの話」で改行されて、しっかり間を取ったりしているんです。淡い暗めの照明の効果であったり、お客さんが会場に入ったときからエンタメが始まっているんですよ。おさむさんと緻密に作り込んでいるんです。2時間お客さんをどう楽しませるかを真剣に考えているんですよね。

 本音を言うと、毎回毎回、恐怖でしかないんですよね。公演は終わったけど、終わった次の日からは、来年の「放送禁止2023」のために日記をつけていかなければならない。

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