きれいめな着こなしのときは、ユーズドのこなれた感じのバッグを持つほうがおしゃれに見える。このときも、蛇革のヒールの一色とバッグの色を合わせて。シャツは、ちょっと襟を抜いて女性らしさを出すのがいい
きれいめな着こなしのときは、ユーズドのこなれた感じのバッグを持つほうがおしゃれに見える。このときも、蛇革のヒールの一色とバッグの色を合わせて。シャツは、ちょっと襟を抜いて女性らしさを出すのがいい

 こまめに通っているから、ショップの棚にずらりとかかった服をザッと見るだけで、「買い」な1着がわかる。素材が違うので「そこだけ光って見える」と石橋さん。おしゃれが大好きで、昔からいいものをさんざん見てきたことで養われた「特技」だと言っていい。

<その5> 若者に人気の店のリサーチは欠かさない

実はこれ、ユーズドショップで見つけたユニクロのトレンチコート。トレンチばかり着るなら十数万円出してもいいけれど、あれもこれも着たい石橋さんはなかなか「手が出なかった」。襟は、立てるのが基本!
実はこれ、ユーズドショップで見つけたユニクロのトレンチコート。トレンチばかり着るなら十数万円出してもいいけれど、あれもこれも着たい石橋さんはなかなか「手が出なかった」。襟は、立てるのが基本!

 H&MやZARAといった若者に人気の店にも通う。いま、どんなラインがはやっているか、リサーチするためだ。特に、ファッションブランド「Lazo_N33°(ラソ エヌ サーティースリー ディグリーズ)」のディレクターを務めるようになってからは、「勉強になる」と感じるという。

「流行に乗るつもりはあまりないけれど、流行を知っておくことは大切ですから」

 買い物をするときは、ショップに自分のことをわかってくれる店員さんがいると心強い。買おうかどうか迷っているときに、「ヨウコさんには、いらんですよ」と的確に言ってくれる人は貴重だ、と石橋さん。おしゃれの近道は、店員さんと友だちになること、と言ってもいいかもしれない。

 でも、石橋さんが来ると困る、と言われることも少なくない。「あなたの来ている服にこれ、似合うよ」とついアドバイスしてしまい、欲しくなってしまうからだという。

 以前の記事で紹介した5つのルールは「そんなに難しくない」と思えたが、今回の5つのルーティーンはどうだろう。一つ言えるのは、「おしゃれは一日にしてならず」ということだ。

 石橋さんは、YouTubeチャンネル「アラカンyokoのファッションコーデ」でも自身のコーデ術を公開している。

(構成 生活・文化編集部 端 香里/写真 赤司憲壕 abc pictures、北原千恵美)