阪神時代のスアレス(写真提供・阪神タイガース)
阪神時代のスアレス(写真提供・阪神タイガース)

 労使交渉による開幕の遅れがあったものの、あっという間に終了間近となったメジャーリーグのレギュラーシーズン。日本人選手では大谷翔平(エンゼルス)が2年連続となるMVP争いを続け、ダルビッシュ有(パドレス)は自己最多タイの16勝を挙げるなど見せ場を作っているが、近年メジャーリーグで目立つのが、かつて日本のプロ野球でプレーした“元助っ人”たちの奮闘だ。

【写真】今季コスパ抜群だった助っ人がこちら

 今年も彼らが存在感を見せているが、今季は誰がどのような成績を残しているのか確認してみたい。(※文中の成績は全て現地9月26日終了時点)

 打者では昨シーズン、元DeNAのユリエスキ・グリエル一塁手(アストロズ)が首位打者となったことが日本でも話題となったが、今季はここまで139試合に出場して打率.238(521打数124安打)、8本塁打、50打点、8盗塁と寂しい数字となっている。

 そんな中、今年最も活躍している野手は元巨人のアドリス・ガルシア外野手(レンジャーズ)だろう。昨シーズンも一時期は大谷とホームラン王争いを演じるなど素晴らしい成績を残したが、今年も継続してチームの主力として躍動。146試合に出場して打率.251(569打数143安打)、25本塁打、96打点、25盗塁の好成績をマークしている。

 また、総合的な守備力を表すUZR(FanGraphsを参照)という指標でも外野手全体で13位と守備面でも貢献。巨人ではわずか4試合の出場で7打数無安打とまったく貢献できなかったものの、メジャーでは立派な戦力としての地位を確立した感がある。まだ年齢も29歳とさらなる成長も見込めるだけに、今後どのような活躍を見せてくれるか楽しみでもある。

 ガルシア以外では出場試合数は少ないものの、元オリックスのジョーイ・メネセス(ナショナルズ)が結果を残している。日本での2019年は29試合の出場で打率はギリギリ2割台だったが、今シーズンは8月にメジャーに昇格すると、47試合に出場して打率.326(190打数62安打)、12本塁打、29打点、1盗塁と素晴らしい数字を記録している。ガルシア同様、日本では苦しんだがメジャーで成功を掴もうとしている。

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投手で今季活躍している元助っ人は?