セルヒオ・ラモス(ロイター/アフロ)
セルヒオ・ラモス(ロイター/アフロ)

 11月にカタールで開幕するサッカーW杯。大会を控え誰が代表メンバー入りを果たすのか各国で議論となっているが、強豪国ともなれば世界的なプレイヤーでも当落線上になってしまうことも少なくない。そこで今回は、もしかすると今年のW杯では代表メンバーから漏れてしまう可能性のある“大物”4選手の現状を紹介する。

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■マーカス・ラッシュフォード(イングランド代表)

 7歳から名門マンチェスター・ユナイテッドの下部組織に所属し、18歳でのトップチームデビュー戦でいきなり2ゴール、マンチェスター・ダービーでは最年少ゴールをマークし、華々しくキャリアをスタートさせたラッシュフォード。2017年にはヨーロッパリーグ優勝も経験し、2018年からはエースナンバーを任せられるなど、一気にスターダムを駆け上がっていった……。

 しかし、ここ数年はチームとともに大きくパフォーマンスを落とし、批判の対象に。2016年から負傷以外では招集され続けてきた代表チーム“スリー・ライオンズ”でも、1年以上呼ばれていない。指揮官ガレス・サウスゲイトは「やることはたくさんある」としつつ、「クラブで良いプレーをしていれば構想に入る。単純なことだ」と奮起を促しているが、大会まで残り3カ月と非常に厳しい状況だ。

 そんなラッシュフォードは今季開幕前、代表招集がなかったことを「夏にこんなに長い間休んだことはなかった。少しスイッチを切り替える時間が必要だったのかも」とプラスに捉えてシーズンへ臨んでいる。しかし、開幕2試合ともフル出場したが、絶好機を逃すなどゴールなし。そのプレーからは数年前の自信は感じられず、焦りからか強引にシュートを狙う場面も散見される。これまでのサウスゲイト監督の扱いを見るに、このままではメンバーから外れることは確実だ。大会まで残り3カ月。ワールドカップ出場だけでなく、自身のキャリアのためにも、とにかく今すぐにでも結果が必要だ。

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フランス、ブラジルのスター選手も…