ロックバンドだったし、何より曲が格好いい。ジャニーズに対して、思春期の男子と言えば敵意をむき出しにしていた80年代でしたが、男闘呼組だけは「格好いい!」と言うしかない。

 そこには「不良っぽさ」があったんですね。

 元SMAPの中居正広さん、木村拓哉さん。この二人はとても、男闘呼組に影響されているはずです。若かりし頃の木村拓哉さんは、岡本健一さんのファッションやスタイルにだいぶ影響受けているなと写真を見ればわかります。

 とにかく、光GENJIがすごすぎて、男闘呼組もめちゃくちゃ人気あったのに、常にナンバー2なんです。

 しかも、1988年と言えば、田原俊彦さんのドラマ「教師びんびん物語」が大ヒットで主題歌「抱きしめてTONIGHT」が大ヒット。田原俊彦さんがさらに超絶人気者になると、光GENJIの大ブームと田原俊彦さんの再びの大ブレイクにより、めちゃくちゃ人気だったはずの男闘呼組の人気は目立ちにくくなってしまったのです。

 あれから時を経て、まさかの再結成。夢がある。色々あった男闘呼組が再結成するんですから。しかも岡本健一さんだけはジャニーズと契約している。その状態での再結成は、解散となってしまったり、メンバーが辞めてしまったりしたグループの今後に大きな夢と希望を与えるんです。

 そして、なにより凄いと思ったのは音楽の日の演奏を見て「格好いい!!!!!!!」

 これに尽きる。

 現在全員が53歳です。いや、格好よすぎます!!

 ここが大事なんです。懐かしい!! じゃない。格好いい。トム・クルーズと一緒なんです。X世代エンタメは懐かしいだけじゃなく、格好いい!憧れる!なんです。

 男闘呼組。一年限定ですが、日本全国のX世代にパワーを与えまくってください!

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が発売中。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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