なお生涯獲得賞金に目を移すと、1位はここまで468試合に出場している不動の13億6,894万4,382円で、同6位の横峯さくらまでが10億円を超える。樋口は550試合をプレーしてツアー通算69勝を挙げているが、生涯獲得賞金は4億5,410万9,387円で41位という順位となっている。ちなみに昨季女王の稲見は69位の3億6,593万2,220円。現在なら数年賞金ランク上位で活躍できれば、獲得賞金ではレジェンドを超える計算だ。

 厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、樋口が35万円の賞金を得た1968年、大卒初任給の月給は3万円前後だったようだ。現在は大学卒で22万6,000円、大学院卒で25万5,600円とのこと。当時とは物価が全く違うので単純比較はできないが、新卒月給が約7.5倍となった一方で、女子ゴルフの賞金女王の獲得賞金額は約730倍にまで膨れ上がったということになる。

 ツアーは、毎年新しいヒロインが生まれ今後もこの流れは変わらない。果たして女子ツアーの規模はどこまで大きくなるのだろうか。