「いい作品は飽きない。見るとワクワクしたり、ときに真剣に向き合ったりする。流行りものの服と違って、消費されることがないのです。アート作品は私にとって、資産というより人生を共にするパートナーなのです」

 倉田さんにとってアート作品は、資産というより「いまを生きる力」を提供するもの。コロナ禍でアートにお金が集まるのは、将来への備えでありながらも、お金では買えない「明日を生きる勇気」をもたらすからかもしれない。

(監修/高橋紀成、文/メディアプロデュース部)