6位:内藤鵬(日本航空石川・三塁手)

 今年の高校球界を代表する右のスラッガー。1年秋から4番に座り、2年春には5試合で5本塁打を放っている。パワーはもちろんだがスイングに柔らかさがあり、軽く振っているようでも飛距離が出るのが大きな長所。投手も務めているように、サードからのスローイングにも強さがある。春の県大会で再びホームランを量産すれば、一気に上位候補となる可能性もあるだろう。

5位:浅野翔吾(高松商・外野手)

 抜群の運動能力と長打力を誇る高校ナンバーワン外野手。早くから中心選手として活躍し、1年秋の四国大会では森木大智(阪神)も攻略している。上背はないが迫力抜群のフルスイングで長打力は申し分なく、俊足と強肩でも目立つ。脚の故障で春の県大会では準決勝以降を欠場しているのは気がかりだが、夏に向けてしっかり回復して本来の調子を取り戻せば高い順位でのプロ入りも見えてくるはずだ。

4位:沢井廉(中京大・外野手)

 愛知大学リーグを代表する左の強打者。高校時代はどちらかと言えば上手さが目立つバッターだったが、大学で大きくパワーアップし完全なスラッガータイプへと変貌を遂げた。ライトだけでなくセンターから左方向へも放り込むことができるのが大きい。脚力はそれほど目立たないが、スローイングの強さも十分だ。この春は少し出遅れたものの、4月16日の愛知工業大戦で2本塁打を放ち、さすがの長打力を見せつけた。

3位:山田健太(立教大・二塁手)

 今年の東京六大学を代表する強打のセカンド。大阪桐蔭時代は3年時に調子を落としていたが、立教大では早くからレギュラーとなり、安定した成績を残している。長打を狙って少し体勢が崩れる時があるのは課題だが、右方向へ打つ上手さもあり、確実性は高い。セカンドの守備も堅実さが光り、サード、ファーストもこなせるのも長所だ。4月16日、17日の法政大戦では1安打に終わったものの、しっかり四球を選んでチームの勝利に貢献した。

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既にプロから一発を放った選手が1位