佳子さまは昨年12月に27歳の誕生日を迎えた
佳子さまは昨年12月に27歳の誕生日を迎えた

 1月18日に「歌会始の儀」が執り行われた。

【結婚会見写真】眞子さんが発言している時の小室圭さんの鋭い表情はこちら

 秋篠宮家の次女、佳子さまが詠進したのは、年頃の女性らしく花を題材にした和歌だった。

 窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ

 秋のある日にお部屋の窓を開けると、金木犀の香りが風にのって漂ってきた。甘い香りにふれて嬉しい気持ちになったことを詠んだ和歌だ。

 穏やかな日常のひとコマだ。

 しかし、金木犀の花が開くのは、9月から10月。和歌に詠んだ昨年のこの時、姉の眞子さん結婚問題は急展開を見せた。

 9月に入ると大手マスコミが「結婚が決まった」と国民に周知させるような報道を雨のように降らせ、16日にはNHKが「小室さんの帰国」を報じる。そして10月1日、宮内庁は眞子さんと小室圭さんの結婚を正式に発表した。

 佳子さまが金木犀の甘い香りに心を和ませた時期、秋篠宮家は、結婚への非難の矢面に立ち、まさに嵐の真っただ中にいた。

 歌会始の儀の関係者のひとりは、和歌を詠んだ佳子さまの心の内をこう推し量る。

「お姉さまの眞子さんの結婚問題が進むことに安堵すると同時にこみ上げるのは、結婚して家を離れてしまうという現実です。そうした佳子さまの寂しさが金木犀の香りによって癒されたというお気持ちがにじむお歌です」

 和歌の最後の「はづむ」という表現からは、自らの気持ちを奮い立たせるような決心が伝わる、と話す。 

 佳子さまは、姉の眞子さんの結婚を応援し見守り続けてきた。

歌会始の儀で和歌を披講した佳子さま
歌会始の儀で和歌を披講した佳子さま

 眞子さんが結婚の日を迎えた10月26日。

 眞子さんは、赤坂御用地で家族と最後の時間を過ごし、結婚会見を行うホテルグランドアーク半蔵門に向った。

 宮邸を出発する眞子さんを、秋篠宮ご夫妻と佳子さまが見送った。

 お別れの場面で佳子さまは、両腕をいっぱいに広げて姉を抱きしめた。テレビで流れたその光景は、見る人の心を打った。

 このときの「ハグ」について秋篠宮家に詳しい人物は、こう振り返る。

「佳子さまは、母の紀子さまや姉の眞子さん、そして皇室に激しい批判を浴びせるマスコミについて、強い警戒心をお持ちです。報道に端を発した情報がSNSなどで一人歩きをし、眞子さまへの批判が雪だるま式に膨れ上がった。批判に傷ついた姉の眞子さんが複雑性PTSDと診断される過酷な状況が続いた。そのなかで佳子さまは、どうすればマスコミや『情報』と上手く共存出来るか、という戦略的な思考を養ってゆかれたのでしょう。あの日の、『ハグ』ーー。あれは、印象的な場面が人びとに伝わるように、と意図してなさったものだそうです」

次のページ
佳子さまが姉を「ハグ」した狙い