楽天入りが決まった西川遥輝
楽天入りが決まった西川遥輝

 楽天に待望のリードオフマンが誕生する。日本ハムを自由契約になった西川遥輝の獲得を今月22日に発表した。報道によると、日本ハム時代の推定年俸2億4000万円から1億5500万減の年俸8500万円で契約合意したという。

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「石井一久監督はGMとしても辣腕を振るっている。今回の西川の獲得も数球団の争奪戦になりましたが、西川が石井監督の下でプレーしたいという思いが決断の理由の1つになりました。近年は俊足で出塁率が高い1番打者をなかなか固定できなかった。今季3度目の盗塁王を獲得し、プロ通算出塁率.380の西川はこの穴を十分に埋められる存在です。得点力アップが期待できるのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)

 石井監督がGMに就任した18年9月以降、活発に戦力補強をしている。同年オフに西武からFA宣言した浅村栄斗の獲得に成功すると、翌19年オフはFA宣言したロッテ・鈴木大地、パドレス傘下の牧田和久も複数球団との争奪戦を制した。さらに、金銭トレードで涌井秀章を補強。昨秋のドラフトでは1位で4球団が競合した大学№1投手・早川隆久の当たりくじを引き当てた。球界を代表するエース・田中将大も13年以来8年ぶりに古巣へ電撃復帰。田中、涌井、早川、岸孝之、則本昂大と豪華な陣容の先発ローテーションが話題を呼んだ。

 だが、肝心の結果が伴わない。19年は前年の最下位から3位へ躍進した平石洋介元監督(現西武1軍打撃コーチ)が1年限りで退団すると、翌20年は三木肇前監督を据えたが4位とCS進出を逃して再び1年で交代。GMの石井監督が兼任で今季は臨んだ。優勝候補にも挙げられ、シーズン途中に炭谷銀仁朗を金銭トレードで巨人から獲得したが、リーグ制覇を達成したオリックスにシーズン終盤で突き放されて3位に。CSファーストステージもロッテに1敗1分で敗れた。

 選手の名前だけを見れば、巨人にも負けないタレント集団だが、優勝争いに絡めない。スポーツ紙デスクはその原因をこう分析する。

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タレント集団でも結果が出ず…