安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「フェイクニュース」。先日、戸田恵梨香さんと水川あさみさんのフェイクニュースが話題になった。かつてクロちゃんもまったくデタラメな記事を書かれた経験はあるというが、いったいどのように感じたのだろうか。クロちゃんのフェイクニュースへの向き合い方とは?

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 何年前のことだったのかもう忘れてしまったけど、ボクもフェイクニュースを書かれたことはある。

 正直、内容は全く覚えてない。ただ、ボクのとった行動や言ったセリフもほとんど嘘だったっていうのは記憶している。これ、いったい誰のこと書いているんだろう、こんなのが記事になるなんて変だなって不思議に思ったけど、特に気にはならなかった。あまりにデタラメすぎたから、逆に何とも思わなかったのかもしれないね。

 きっと、多くの芸能人は、フェイクニュースに関して、かなりのストレスを感じていると思う。大量に流れてくるニュースに、「ん?おかしい」ってたとえ思ったとしても、すべてに対応していくことなんてできないし、変に反論したって逆に「怪しい」って思われてしまうこともある。

 名誉毀損とかで裁判起こしたってうまくいく保証なんてどこにもないし、もし勝てたって、賠償金は微々たるもの。だから、結局モヤモヤした気持ちをもったままスルーして、泣き寝入りしちゃうしかないんだと思う。

 ボクみたいな芸人であれば、周囲がいじってくれてフェイクニュースが面白くなることもあるかもしれないけれど、俳優さんとかであればそうもいかない場合もある。その人のキャラクターやイメージ、ポジションも対応には大きく関わってくるよね。

 仮に、もし、ボクが、またフェイクニュースを書かれたらどうするのか。

 基本的にはスルーすると思う。完全無視。

 ボクはSNSを利用しているけど、SNSを使って反論することもしないと思う。反論することで、逆にそのニュースを広めてしまうことにもなりかねないからね。わざわざ読まれてもいない記事を、自分から人目に晒す必要はない。それに、SNSなどの短い言葉だけですべてを伝えるのってすごく難しいでしょ。文字だけだと言葉の温度感も伝わりづらいしね。

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クロちゃん

クロちゃん

クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でみせたモンスターキャラで再び注目を集める。その他、『レンタルクロちゃん』(中国放送)、『アッパレやってまーす!月曜日』(MBSラジオ)、『クロちゃんとクルーちゃん』(ABEMA)、『クロちゃんねる』(YouTube)などに出演中

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